コンプまで24年!? 大阪でハードすぎる「猫あつめ」

2022.2.22 06:55

住吉大社内の「楠珺社」で授与される「招福猫」。

(写真11枚)

800年ぶりに6つの「2(ニャン)」が揃う2022年2月22日は、「スーパー猫の日」と呼ばれ猫好きを中心に注目されている。そんななか、大阪を代表する神社「住吉大社」(大阪市住吉区)内にある「楠珺社(なんくんしゃ)」で古くからおこなわれている、「招き猫」を集めるユニークなお参りシステムを発見した。

調べてみると、商売繁盛や家内安全を願う慣わし「はったつさん」で授与されるという「招福猫」のことだそう。最終ゴールである「大猫」(約23cm)を目指し、毎月1回参拝するごとに1体500円の「小猫」を1つずつ、4年かけて48体を集める。そのあと中猫に交換でき、さらに集め続けて大猫まで辿りつく仕組みだという。

驚きなのは、最短でも24年、総額14万4千円を要するという難易度の高さ。ニャンとも敷居の高い猫様だ・・・。古くから続くこのシステムの魅力について、同神社の広報担当者に訊いてみた。

──なかなかハードル高めな猫ちゃん・・・。ネットでは「日本人好みのコンプリートシステム」との声もありましたが、そういった心理的なことも関係してたりするんでしょうか?

たしかに、そういう方もいるかもしれませんね。でも基本的に(集めているのは)商売をされている方が多く、「無事に毎月お参りできる」という意味を込めた信仰として続けている方がほとんどです。それに、集め続けて商売がうまくいっていたら途中でやめにくいという気持ちもあるみたいで。

──なるほど。やらしい話ですが、全額払うからすぐに大猫が欲しい!という人っていませんか?

注文があれば小猫を48個一気にお渡しすることもできます。ただ、あくまでもお参りをすることがメインなので、あまりいらっしゃらないですね。実は10年ほど前までは、中猫と大猫も授与(販売)していましたが廃止にしたんです。

──それでは意味がないということですね。

はい。ただ、遠方などの理由で、奇数月に授与する「左手猫」(人を招く)と偶数月の「右手猫」(金運を招く)の一対で持って帰られる方は多くみられます。

──実際に「大猫」までたどり着いた人はどのくらいいるのでしょうか?

年に数人はいらっしゃいますね。毎月来れない方も、時間をかけてコツコツ集めて下さっているみたいです。

毎月参拝し、最短24年で大猫(右手・左手)が2匹揃う。「小猫」に換算すると288個分!

──少なくとも24年以上、商売を続けられているのがスゴいことですよね。ところで、一般的な「招き猫」と比べてなんともシュールな表情でかわいらしいですが、なにか理由が?

絵は手作業で描いているんです。1日4000~5000体授与しているのですが、よく見ると少しずつ違うんですよ。あと、小猫の顔はかわいいんですけど、中猫以上はちょっと怖く仕上がっています(笑)

──今年は特別な「猫の日」ということで盛り上がっていますが、いまのところ影響はありますか?

じつはこの取材を受けるまで、「スーパー猫の日」と言われているのを知らなかったんです。「招福猫」は開門日であればいつでも授与しているので、この機会にぜひ来ていただきたいですね。ちなみに、毎月初旬は「辰の日(たつのひ)」といってとくに縁起が良いのでおすすめですよ。

さすがに大猫を目指すには難易度が高めだが、今年の記念に1体授かってみては。ほかに、猫モチーフの御朱印やお守りなども。開門日は限られているので、事前に公式サイトを確認してから訪問するのがおすすめ(22日は開門予定)。

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