マンホール蓋に秘められた魅⼒、南⼤阪エリアで⽐較してみた[PR]

2022.2.18 07:15

マンホール蓋に、目を向けたことはありますか?

(写真11枚)

日常生活のなかで、意識しないと目につかないマンホール蓋だが、昨今では鮮やかなカラーの蓋が登場。2016年より配布されている「マンホールカード」を求めてさまざまな地に足を運ぶ人もいるなど、その注目度は高まっているそうで・・・。

そんなジワジワとファンが増えているマンホール蓋について、蓋愛好歴16年という筋金入りのマンホーラー・森本庄治さんに、今回は大阪・南河内(南大阪エリア)のマンホール蓋を例に、その魅力について語ってもらいました。

ただの蓋じゃない・・・そのデザインを掘り下げてみよう

──昨今、マンホールを楽しむ「マンホーラー」の人口が右肩上がりだと小耳に挟みました。実際、どうなんでしょう?

実はマンホール蓋を趣味で楽しむ風習は、昭和の時代からあったんですよ。ただ、みんなで楽しむ方法がなかったんですね。それが、デジカメやスマホが普及し、手軽に写真を撮影することができるようになって、SNSでも簡単に共有できるようになったので、マンホール蓋を楽しむ人口が増えてきたんじゃないかと思います。

実際にマンホールについてのトークや蓋の展示が楽しめる『マンホールサミット』が開催された際には、約5000人が集まったことも。最近ではコースターやストラップなどの関連グッズがあったり、人気アニメ「ポケモン」とのコラボ「ポケふた」が設置されるなど、確実に盛り上がってきていると思います。

──マンホールの蓋が企業とコラボしているとは・・・! 今回は南河内の7市町のマンホールを例にしますが、近隣でもデザインはまったく違いますよね。

蓋の絵柄は、その土地の歴史や自然、風土などがデザインされており、美しさはもちろん、なぜこのデザインになっているか? と意図を読み解く楽しみもあります。藤井寺市、河内長野市、河南町のマンホール蓋のように、市町村の花や木、鳥が描かれているケースは全国で見ても比較的多く、スタンダードな絵柄と言えると思います。

市の木「くすのき」を中央に、市の花「きく」が配置された河内長野市の蓋は、1990年に一般公募で決定されたものです。蓋のデザインはメーカーがすることが多いのですが、こちらのように一般の方々からの公募でデザインされることもあります。

河南町は、町の木「さくら」と町の花「ゆり」 がデザインされた蓋に。残念ながら現在では自然に自生しているゆりが少なくなっており、保護に取り組んでいるそうですが、マンホール蓋にもその想いが描かれているようですね。

藤井寺市の蓋は、平安時代の貴族・菅原道真公ゆかりの地として「梅」がメインになっていますが、よく見ると外側に「古墳」が配置されています。この蓋のおもしろい点は、2019年に市内をまたがる「百舌鳥・古市古墳群」が世界文化遺産に登録されたことを記念し、古墳をより目立つようにした配色違いの記念蓋を設置したことです。ほかの地域にも同一デザインで配色違いの蓋はありますが、設置した何年も後に配色を変え、新たな魅力を発信することに使ったのは珍しく、おもしろいですよね。

また、大阪狭山市、太子町、富田林市のように、地元の建物なども、よくマンホール蓋のモチーフになっています。例えば、大阪狭山市の蓋。1400年ほど前に築造された日本最古のダム形式のため池「狭山池」と五穀豊穣および安全を祈願する「龍神社」、狭山池に関する土木開発遺産を展示する「狭山池博物館」が描かれています。

大阪狭山市のマンホール蓋

聖徳太子に縁がある太子町の蓋は、「和を以って貴しと為す」という十七条憲法の一文が目を引きます。聖徳太子墓の守護寺「叡福寺」の多宝塔と、万葉集にも詠まれた「二上山」、町の花「サツキ」が手前に配置され、歴史ファンにもたまらない絵柄ですね。

富田林市の蓋には、国の重用文化財 「旧杉山家住宅」を中心に、背景に金剛・葛城山系、手前に市の木花が描かれています。空の部分が、市内を流れる一級河川・石川と、市に縁がある楠木正成の家紋「菊水」をアレンジした流水紋で構成されているという、表現の仕方がおもしろいですね。

そして最近増えているのが、キャラクターが描かれている蓋なのですが、羽曳野市の蓋もその1つ。市の特産品である「ぶどう」をモチーフにしたキャラ「つぶたん」を中心にデザインされています。円周部にぶどうの葉、実を配置しているのと、大阪府では初めてとなる日本遺産「竹内街道」、世界文化遺産の百舌鳥・古市古墳群の一部である「古市古墳群」についてものぼり旗で表現をしています。

羽曳野市のマンホール蓋

カードを求め、知らない土地へと足を運ぶキッカケに

──道端のマンホールのなかに、そんなさまざまな情報が・・・! 今後は見入ってしまいそうです。ところで、マンホールカードは、どういった流れで出来たんでしょうか?

マンホールカードは簡単に言うと、下水道の大切さを広報する組織「GKP」と各自治体が連携して発行している「下水道に関するカード型のパンフレット」なんです。下水道で唯一目に触れるマンホールの蓋を使って下水道の大切さを訴えているのですが、コレクション要素を盛り込むことにより、集めたくなるようなカードになっています。

誕生の経緯は、2014年におこなわれた『第1回マンホールサミット』のなかで、「ダムカード(※)みたいなマンホール蓋カードを作ってほしい」と・・・実は私から提言しました。その後、下水道業界や自治体関係者の方々のご尽力により、今では837種、累計発行枚数770万枚という巨大コレクションになりました(2022年2月現在)。

※インフラカードの先駆者として、2007年より配布が始まったダムに関するカード型のパンフレット

──まさか森本さんが提言者だったとは! 今回紹介した場所のカードを集めてみましたが、これはコレクションしたくなりますね。

集めたくなりますよね。カード自体のデザインも美しいですし、現地でカードをもらって、実際の座標の蓋を撮影するまでの行程も楽しいです。カードがなかったら訪れなかった土地で、おいしいものに出合ったり、美しい景色を見られたりするのも魅力です。

また、カードになってない蓋探しも楽しいですよ。僕は「大人の宝探し」と言っているのですが、地図を見て設置場所を推定し、現地で捜索する醍醐味があります。また、鋳物の蓋は年月が経つことにより摩耗して個性がでたり、立体物なので陽の当たり方によって蓋のなかで影の見え方が変わったりもするんです。実際に目にして新たに感じることもあり、マンホール蓋は奥深いですよ。

提供/華やいで大阪・南河内観光キャンペーン協議会

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