大阪の名物監督「西成を『ゴッサム・シティ』のように描いた」

映画『西成ゴローの四億円』で主演、監督をつとめた上西雄大
大阪・西成地区を舞台に、現代社会に巣くう闇や人間の情を描いたマネー・クライム・エンタテイメント映画『西成ゴローの四億円』が、1月29日より大阪先行公開される。
メガホンをとった上西雄大監督は、2020年の『ひとくず』が全国でロングランヒット。50代半ばで一躍、大阪の名物監督となった。その後、赤井英和主演映画『ねばぎば新世界』(2021年)も話題に。今回は、北野武監督作『その男、凶暴につき』(1989年)の製作・原案などで知られるプロデューサー・奥山和由のもと、『西成ゴローの四億円』を前・後篇で作りあげた。
上西監督は「昭和映画が大好きなので、奥山さんと組むことができて夢のようでした。特に僕は、奥山さんが製作された『いつかギラギラする日』(1992年)がバイブルでしたから。だから自分の身に何が起きているのか分からないまま、無我夢中で映画作りに取り組みました。奥山さんからは、『上西さんのやりたいようにやるのが、この映画の正解ですから』と言っていただきました」と、制作に没頭したという。

同作の主人公は、西成で日雇い労働をしながら生きる男・悟朗。断片的に記憶を失くしていた彼が、「人殺しのゴロー」と呼ばれる自分の過去をたどりながら、妻子のために4億円を稼ごうとする物語だ。
その舞台を西成にした理由について、上西監督は「西成はすごく映画的な街。人情味があって、そこに生きる人たちの色が濃い。あと、これはあくまでイメージなのですが、昔から僕は『バットマン』シリーズに出てくる街、ゴッサム・シティのように思っていました。自分の小さい頃の西成という街の印象を、映画的に演出していきました。この物語にはいろいろ危ないことが描かれていますけど、実際はそんなことはないと思います」と笑いながら答えてくれた。
映画『西成ゴローの四億円』は前編が1月29日より、後編の死闘篇が2月5日より大阪先行公開される。
取材・文/田辺ユウキ
映画『西成ゴローの四億円』
2022年1月29日(土)大阪先行上映
監督:上西雄大
出演:上西雄大、津田寛治、山崎真実、奥田瑛二、ほか
配給:吉本興業 チームオクヤマ シネメディア
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