「ブルーカーボン」って何? 神戸市が海での脱炭素に貢献

ブルーカーボンの取り組みについて説明する久元喜造神戸市長(1月12日・神戸市役所)
地球環境を守るための大きな課題である「脱炭素」。神戸市は1月12日の市長定例会見で、脱炭素の施策として「ブルーカーボン」の取り組みをおこなっていると発表した。
ブルーカーボンとは、海藻などの海洋生態系に取り込まれた炭素のこと。森林と同じく、海藻なども地球温暖化の原因となる二酸化炭素(CO2)を吸収することが知られており、森林が減少するなか、海藻や水草が生息する藻場(もば)が、CO2吸収の役割を期待されているというのだ。
そこで、海に面した神戸市は、2021年からブルーカーボンの取り組みを開始。神戸空港島での調査・分析をするほか、貯水池など淡水域のブルーカーボンの調査・藻場造成の実験がおこなわれる。
同市によると淡水域での取り組みは全国初とみられ、淡水域の水草もCO2を吸収するとわかれば、今後、海に面していない地域もブルーカーボン事業を始めやすくなる。久元喜造神戸市長は、「神戸での取り組みが、わが国全体に広がれば」と期待を込める。

ところで、昨今は「カーボン・オフセット」という言葉も耳にすることが増えた。これは、生活で排出されるCO2の量に見合った資金を、温室効果ガス削減活動に投資することで排出の埋め合わせをする考え方。脱炭素への貢献を対外的にPRでき、企業価値を高められるため、投資する企業が増えてきている。
その海バージョン『Jブルークレジット』の投資対象として、「兵庫運河」(神戸市兵庫区)の再生プロジェクトが関西で初めて認定(現在投資者を募集中)。
久元市長は、「藻場を増やすことはCO2吸収以外にも、生物多様性や水質浄化、海岸線の保全にもつながる。もっと注目されてもいいのではないか」と、認知度向上に意気込みを見せた。
海と山、両方の自然に恵まれた神戸市。その資源を最大限に生かし、地球環境保護に貢献することを期待したい。
取材・文・写真(人物)/合楽仁美
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