「カメ止め」の上田監督、局部失踪の新作に「綺麗に見せるを意識」

2022.1.12 20:45

トークイベントに登壇した上田慎一郎監督(1月11日・大阪市内)

(写真7枚)

映画『ポプラン』の公開を記念したトークイベントが1月11日、「Loft PlusOne West」(大阪市中央区)でおこなわれ、上田慎一郎監督が同作についての思いを語った。

同作は、映画『カメラを止めるな』などで知られる上田監督の最新作。俳優の皆川暢二が演じる主人公・田上がある朝、自身の局部が突然なくなっていることに仰天。田上は同じ状況に陥った者たちが集まる「ポプランの会」という謎の集会に行き着き、そこで得たさまざまな情報をもとに、局部を取り戻す旅に出るという異色のエンタテインメントだ。

同作について上田監督は、「感想の種類が(観た人によって)バラバラで、それが面白いなと。受け止め方がみんな違うんです」と話し、「あらすじだけ聞くとおバカコメディとか、色モノなのかなと思われがちなんですけど、見てみると全然違ったっていう点が、みんなの統一した感想としてあるのかなと思います」とコメント。

さらに「キレイに見せる、上品に見せるということはめちゃくちゃ意識しました。このあらすじでライトなコメディのテイストだったら、よくあるものになってしまうなと思ったので」と語った。

トークイベントの様子。左から司会の田辺ユウキ氏、主演を務める俳優の皆川暢二、上田慎一郎監督

また、構想から映画化まで10年温めた意味について司会者に問われると、「当時は、お金もなかったですし、映画になる感触が掴めなかった」と説明。

続けて「(当時作っても)長いコントになってしまうなと思ったんです。その後の10年間でいろんな人生経験をして、成功もあれば失敗もしましたし、結婚して子どもも生まれましたし、そういった経験とこの物語を重なり合わせれば映画になるんじゃないかっていう感触が(ようやく)掴めたんです」と製作に至った経緯を明かした。映画『ポプラン』は1月14日から全国で公開される。

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