ロングコートダディ「傾向関係なく、自分たちのスタイルで」

2021.12.18 19:45

左からロングコートダディ・堂前透、兎。撮影は、2人の思い出の場所「よしもと漫才劇場」にて

(写真6枚)

「『漫才劇場』でウケるかどうかが、僕らの目安に」(堂前)

──2020年はマヂカルラブリーの「『M-1』史上最速のツカミ」も話題になりました。その影響もあってか今回、各コンビのツカミに注目している人もいますね。

堂前:ツカミが特に注目されるようになったのって、結構最近からですよね。

兎:っていうか、自分たちに関してはツカミにスピードはいらないと考えてます。普段、コントをやっているからかもしれないけど、出だしに笑いがないことへの心地良さもあるんです。ずっと笑いを貯めて、一気に爆発へ持っていくというか。最初に爆発を持っていくと、そのあとは火薬の量が散っていく気がして。大きい爆弾を持っているんだったら、変にツカまずにどこかでドカンとやれば良いですし。

YouTubeチャンネル『ロングコートダディ和尚のゲーム念仏』では、2人でゲームをしている様子を毎週土曜に生配信している

──「スピード感があってボケをどんどん放り込むネタが『M-1』の決勝では有利」とも言われていますね。

兎:僕は「『M-1』で勝つコツ」とか言われていることについて、「それってどうなんだろう?」とずっと感じていて。確かにスピーディーで、ボケは多ければ多い方が一般的にも「盛り上がっていておもしろい」となりやすい。ただ、それが高い点数をとるコツになっちゃうと、『M-1』での漫才の形が似てきてしまうのかなと思います。正直な気持ちとしては「『M-1』で勝つコツなんてわからない」と言われるくらいがなんか良いなと思います。

堂前:俺もそう思ってますね。

兎:『M-1』は決して審査員のみなさんだけに向かって漫才をするわけではないですし。だから、傾向みたいなものには引っ張られたくないですね。「M-1決勝」だからこそ、いつものスタイルを崩さずのぞんだ方が、自分達の力を発揮できるんじゃないかなと思います。

堂前:あと、昨年のマヂラブさんたちが漫才の許容範囲を広げてくれましたよね。だからどんな漫才でも関係なくなってきた気がします。今回はそれありきの決勝メンバーでしょうし。

──事前に撮影場所として「思い出の場」を伺っていたんですけど、「よしもと漫才劇場」(大阪市中央区)ということで。おふたりにとって、どんなところでしょう?

堂前:だいぶ良い環境で、賞レース前にいろいろと試させてもらえてますね。土日の寄席は集客率が高くて、外からもいろんな芸人さんが来るんですけど、そのなかでウケるかどうかが僕らの目安になってます。内々感が強いネタではダメだし、攻めすぎても伝わらない。チャラいと変な感じになる。寄席でいろいろ試していくなかで、1番良いポイントを見つけ出すことができる。今回の『M-1』にも、劇場でちゃんとウケたネタを持っていきました。

『キングオブコント』ファイナリスト経験もあり、「西のコント師」としても名高い2人。今回は初の『M-1』決勝へと挑む!

兎:「漫才劇場」は今、一番良い形で劇場として成り立っている気がします。かなり上の先輩と同じ舞台に立てる分、学べるものも多い。漫才やコントに対する考え方だけではなく、楽屋での振る舞い方も知ることができる。そのおかげもあって1、2年目の若手なんて、今はグングン伸びていますよ。成長のスピードがすごいです。

これは決してインディーズライブを否定しているわけではないんですけど、それでもやっぱり「漫才劇場」の方が、結果を残して売れている先輩の数がものすごく多い。みなさんの話を聞いていると、見えているものの違いを感じます。この劇場のおかげで、「ちゃんとステージに上がれている」という気持ちになれました。

堂前:ほかの事務所だとここまで舞台数も作れないでしょうし・・・「漫才劇場」には超感謝しています。

兎:スタッフさんや所属芸人のためにも、『M-1』で良い結果を残したいですね。

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