大ヒット「檸檬堂」の仕掛け人に訊いた、次なる挑戦とは?

2021.9.26 20:45

「檸檬堂」のブランド設立者であるパトリック・サブストロームさん

(写真5枚)

2019年に全国発売され、大ヒット商品となった缶チューハイ「檸檬堂」(日本 コカ・コーラ/本社:東京都渋谷区)。発売から約3年経った今もその人気は衰えることなく、2021年5月の「レモンサワー缶人気ランキング」(ボイスノート調べ)では第1位に。

今回はその仕掛け人である同社のパトリック・サブストロームさんに、「酒場巡り」から生まれたという大ヒット商品の裏側や、変わりゆく日本の酒文化、コロナ禍での新たなお酒の楽しみ方について話を訊いた。

■檸檬堂は「全国の酒場巡り」から生まれた?

──コカ・コーラにとって初めてのアルコール事業が「檸檬堂」だそうですが、参入しようと思ったきっかけは?

みなさんが家のなかでどういったものを飲んでいるかみたとき、そのひとつにアルコールがあったんです。しかし世のなかにはすでに缶チューハイが山のようにあって、そこにお酒の経験のない会社が入っても・・・という感じでした。そんななか調査を始めると、缶チューハイの豊富なラインアップのなかでも真んなかにあって、酒場でも注目され始めている「レモン」という存在に気付いて、「これはレモンでなにかやるしかない」と。

──なるほど。でも「レモン」こそ商品としてたくさんあったと思いますし、そこでの勝負はきっと厳しかったと思います。

そうですね、最初は「なんでレモンなの?」「レモンサワー飲むのって東京だけじゃないの?」とかいろいろ言われましたね。でも「そんなん言うんだったら証明するよ!」と言って、全国に足を伸ばしてリサーチしました。

──レモンサワーに違いってあるんですか?

レモンサワーが人気のお店でレモンサワーを頼む人は、若くておしゃれな人たちが多かったです。あとメニューに関しても、レモンサワー専門店では山椒や塩、はちみつなどおもしろい味を出していたり、またレモンの輪切りを重ねて冷凍したものをトッピングしたり、くし切りにして凍らせた「レモン氷」を使用していたりとにかく、クリエイティビティに富んだメニューが多かったですね。

左から「アサイーグレープ」「タンジーレモンライム」「パイナップルツイスト」

■日本初上陸の「トポチコ ハードセルツァー」について

そんな「檸檬堂」を大ヒットに導いたパトリックさんが次に手がけたのが、米国を中心に世界20カ国以上で親しまれている「トポチコ ハードセルツァー」。アサイーやレモンライム、パイナップルといった爽やかなフレーバーがラインアップしており、炭酸水感覚で楽しめるお酒なんだとか。9月20日より大阪、京都、兵庫、奈良の関西限定で発売されている。

──今回はなぜ「トポチコ ハードセルツァー」を日本で発売することになったんですか?

こちらはアルコール入りのスパークリングウォーターで、海外では屋外やビーチ、自然のある場所などで友人とコミュニケーションをとったりする時間に飲まれています。日本でもみなさんに、肩肘張らずに、気ままに友人と楽しむ時間をお届けしたいと思いまして。

──「チル」な雰囲気のあるお酒ですね!

そうですね、「チル」といった言葉にぴったり当てはまりますね。あとは私自身、お酒は人と人とが繋がる「ソーシャライジング」な役割だと思っているので、そういった意味でもみなさんにはぜひハードセルツァーを飲みながら、フランクにコミュニケーションを取ったりしてほしいですね。

──「ソーシャラインジング」ですか?

はい。お酒を飲みながら色んな人と繋がったり、情報交換したりしながら交流=ソーシャラインジングできればいいなと思っています。私は若い頃、特に仕事を始めたばかりの頃は余裕がなくて、人とお酒を飲むというようなことをあまりしていなかったから、当時の自分には「お酒を飲みながらもっと色んな人と色んな話をしたほうがいいよ!」と言いたいですね(笑)

■今と昔、酒文化にどういった変化が?

──「檸檬堂」、「ノメルズ ハードレモネード」そして「トポチコ ハードセルツァー」の開発を通して、お酒事情の変化は感じますか? 特に今はウィズコロナの時代ですが。

お酒の文化は変わってきたと思います。例えば、昔だったら飲み会の席で上司の顔色をうかがいながら飲むといった風潮がありましたけど、最近では個人個人が好きなものを楽しめるようになったんじゃないかな。でも最近はコロナで、仕事終わりに飲みに行くっていうルーティンじゃなくなったから、家でプシュッと缶を開ける瞬間が多くなったと思います。より一層自分好みのお酒を飲むようになったと思うし、個人のニーズがより強まったと思います。

──ライフスタイルにあったお酒を、自由に選べる時代になったということですね

そうだと思います。缶チューハイを飲むっていうことはただ単に「おいしい」「酔いたい」じゃなくて、お酒を飲むことによって、その日頑張った自分にお疲れさまの気持ちとか、ご褒美であったりとか、そういった付加価値があると思います。それぞれのライフスタイルがより豊かになるような、そんなお酒作りをこれからもしていきたいですね!

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