象印が花柄水筒を復刻、昭和になぜ花柄デザインが流行った?

花柄ボトル。左から「花化粧」「フローラ」「ワインフラワー」(各3850円)
ポットや炊飯器などの調理器具メーカー「象印まほうびん」(本社:大阪市北区)から、かつて一世を風靡した「花柄ポット」が復刻され、「昭和のデザインで今の機能性が欲しかった」というレトロ柄好きを中心に話題に。復刻の経緯や花柄ポットの魅力について、同社の広報担当・美馬本さんに話を訊いた。
──レトロ可愛い花柄ポット、おばあちゃんの家にあった記憶があり、懐かしく感じました。復刻に至った経緯を教えてください。
2015年に公開したスマートフォンやパソコンの壁紙用コンテンツ「GARARY(ガラリー)」がSNSで話題となったことがきっかけでした。それを見た人たちから「かわいい」「復刻してほしい」といった声があがり、2020年11月にオープンしたECサイト『象印ダイレクト』に限定商品の第1弾として復刻したんです。
──GARARYを見ていてもさまざまな花柄があり、どれも素敵です。今回復刻したデザイン3種類はどう選定されたのでしょうか?
個性的で味わい深いデザインとして厳選した3種類です。華やかで繊細なタッチの「花化粧」(1970年発表)、カラフルなレジメンタルの花が印象的な「フローラ」(1975年発表)、エレガントな「ワインフラワー」(1980年発表)ですが、当時を知らない若者たちからも、「一周回ってお洒落!」「こういう柄の家電もいっぱいあったら楽しい」「昔、花柄のポットがあったな。でもこれは古さを感じない」といった声が集まり、多くの注文をいただいています。

──なぜ当時は花柄がヒットしたのでしょうか?
花柄ステンレスポットの発売をスタートした1960年代後半は、高度経済成長期を経て、日本が豊かになってきたころです。でも、当時はまだ生花が高価で簡単に手が出なかった。そんななか、1967年に発売された同社の花柄ポットが生活に楽しみを求める人々のニーズにマッチして、爆発的ヒットしたようです。ピーク時の1978年には約2000万本売れたこともあり、各家庭に3〜4台あったと推測できるほどなんですよ!
──一家に3〜4台! すごい数ですね。
ちなみに、普及率がほぼ100%の炊飯ジャーは年間500〜600万台の販売なので、年間2000万本って本当にすごい数なんですよ。
──今回大きく反響がありましたが、今後は花柄の種類など増やす予定ですか?
今後、花柄のポットが増えるかは未定ですが、多くの人に愛してもらえてうれしいです。GARARYではさまざまな花柄を公開しているので、みなさん気軽にぜひ利用してください。
◇
「象印花柄復刻シリーズ」はガラスポット(3300円)と携帯用ステンレスボトル(3850円)の2種類が公式ECサイトで販売中。
取材・文/野村真帆
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