京都・老舗による美術館で『山口晃展』、アートな和菓子も

2021.7.21 07:15

2008年から2014年にかけて手掛けた五木寛之氏による新聞連載小説「親鸞」の挿画

(写真12枚)

国内外から高い人気を誇る現代美術家・山口晃氏の展覧会『山口晃-ちこちこ小間ごと-』が、美術館「ZENBI-鍵善良房-KAGIZEN ART MUSEUM」(京都市東山区)で、7月6日より開催されている。

日本絵画の伝統的手法を巧みに取り入れた油絵の技法で、現代の日本社会を鋭く描き出す山口氏。「成田国際空港」のパブリックアートや富士山世界遺産センターシンボル絵画といった大作も多く手掛け、NHK大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』(2019年)のオープニング画を担当するなど、幅広いジャンルで活躍している。

今回は同美術館を運営する和菓子店「鍵善良房」が2013年に山口氏に「お菓子とお茶のある風景」をテーマに依頼した、その作品を手提げ紙袋に使用している縁から企画が実現した。

展示の中心は、2008年から2014年にかけて手掛けた五木寛之氏による新聞連載小説『親鸞』の挿画の原画や、京都にまつわる書籍・雑誌の挿画など初公開となる作品を含む。山口氏自ら設営をおこない、会場を訪れた人が楽しめるようにユーモラスな仕掛けが施されているのも見どころだ。

美術館のショップでは山口氏が初めて和菓子をデザインした本展覧会限定の落雁や上生菓子(4個セット3500円)を販売。それらが誕生するまでのアイデアスケッチや菓銘についての文章も添えられ、まさに食べられるアート作品となっている。和菓子の老舗が手掛ける美術館だけあって菓子を通しても、山口晃氏の世界観を体感できるのは魅力だ。期間は11月7日まで。料金は一般1000円ほか。京阪祇園四条駅から徒歩約3分。

取材・文・写真/天野準子

『山口晃-ちこちこ小間ごと-』

期間:2021年7月6日(火)~11月7日(日)
※9月14日(火)からほぼすべての作品が替わる
『親鸞』挿画は7/6(火)~8/9(月祝)、8/11(水)~9/12(月)、9/14(火)~10/17(日)、10/19(火)~11/7(日)で4回展示内容が替わる
時間:10:00~18:00(入館は17:30)月曜休館(祝日の場合は翌平日)
会場:ZENBI-鍵善良房- KAGIZEN ART MUSEUM(京都市東山区祇園町南側570-107)
料金:一般1000円、大学・高校・中学生700円、小学生以下無料
※会期中4回入館できる限定パスポート(3000円)もあり

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