ゆるくも濃密な神戸・六甲山の音楽フェス、15年目で最終回

2021.6.30 09:15

『ROKKO SUN MUSIC 2021』

(写真7枚)

兵庫県の六甲山山頂でおこなわれる野外音楽フェス『ROKKO SUN MUSIC』が、今年で最終回。7月3日、4日の2日間にわたり、「六甲山アスレチックパーク GREENA」(神戸市灘区)内の特設会場にて開催される。

今年で15年目を迎える同フェスは、都心から好アクセスにして六甲山の雄大な自然に抱かれた最高のロケーションと、音楽好きの心をくすぐる優良ラインアップで、関西の音楽ファンに愛されてきた。

芝生にレジャーシートやテントを広げて、寝転んだり、踊ったり・・・思い思いにゆったりと過ごせるピースフルな雰囲気は、「フェス=しんどい」と敬遠しがちだった人のココロを捉え、開催当初は独身だったが、やがて結婚して、子どもが生まれ、今では家族で訪れるようになった、という常連も決して少なくない。

まぶしいぐらいピーカンだった空が急に曇って雨が降り出したり、霧で数メートル先(ステージも!)が見えなくなるといった、山頂あるあるなハプニングもご愛嬌。ケーブルカーで山を登ってゆく大人の遠足的シチュエーションも非日常気分を盛り上げる。

2019年開催時の様子

そんな良い意味での「ゆるさ」が魅力の本フェスだが、現スタイルでの開催は今回が最後となることがアナウンスされている。「コロナ禍の昨年の中止の断念から数カ月。最初は、やってやろうという気持ちで『リベンジ!』って内容で考えていたんですが、月日が経つと環境も変わるのです」と話すのは、イベントを主催するイベンター・グリーンズの力竹総明さん。

そして、「地球上のすべての生物が楽しいことにはならないのと一緒で、その環境での適応力も変化することを直面したのです。15年前からのROKKO SUN MUSICを支えてくれる現地スタッフはいるんだけど全員はいません。ゆるさを維持するための方法も難しくなってしまいました」と、今回最終回とした経緯を明かす。

これだけ壮大な自然の中での音楽フェスは関西ではほとんどないだけに、なんとも残念だが、新たな未来のための充電期間と受け止め、まずは最後の祭りをとことん楽しみたい。 

15年間の感謝を込め、出演アーティストはハンバートハンバート、D.W.ニコルズ、ホフディラン、中村一義、NONA REEVES、OAU、 MONO NO AWAREなど、『ROKKO SUN MUSIC』オールスターズともいえる常連アーティストがずらり集結。この場所、このメンツでしか生まれない、演者と観客の垣根を超えたゆるくも濃密な一体感。音楽と自然と人が溶け合う多幸感を、生身の五感で体験して。

料金は前売り1日券が大人(中学生以上)6000円、小学生3000円。会場のあるGREENAのアスレチック利用は別途料金が必要となる。

文/井口啓子

『ROKKO SUN MUSIC 2021 〜Music shower from the SUN!〜』

日程:2021年7月3日(土)・ 4日(日)
時間:11:00開場、12:00開演
会場:六甲山アスレチックパークGREENIA内 特設会場(神戸市灘区六甲山町北六甲4512-98)
料金:前売り1日券大人(中学生以上)6000円、小学生3000円、当日1日券大人6600円、小学生3300円
電話:06-6882-1224(グリーンズ/平日11:00~19:00)

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