もう待てません、大阪の飲食店がノンアルで再開した思い

2021.6.6 17:15

大阪・福島で人気を集める「福島金魚」

(写真5枚)

緊急事態宣言が延長され、現在も引き続き酒類の提供をおこなう飲食店への自粛が要請されている大阪。2カ月近く休業を余儀なくされている店が多いなか、飲食店の思いはどうなのだろうか。飲み屋街の人気居酒屋「福島金魚」(大阪市福島区)では、6月からは平日も再開。今、あえて営業に踏み切った理由を訊いた。

野菜ソムリエが選ぶ新鮮な野菜を使った料理が評判の「野菜バル」として女性ファンも多い同店。4月25日〜5月21日までの約1カ月間は緊急事態宣言に伴い営業を休止していたが、5月22日からは土・日曜のみ、ノンアルコールドリンクの提供で営業を再開。緊急事態宣言の延長を受けて、6月からは平日の営業も再開させた。

「福島の飲食店は、8割ほどは閉まってると思います。飲食店が開いてなくて食事に困っている方も多いと思うので、そういった方に来てもらえたら」と話すのは同店の担当者・氏家さん。厳しい状況のなか再開に踏み切った理由を話す。

現在提供しているのは、ノンアルコールビールやソフトドリンクだけでなく、パインやゆずなどのフルーツを使ったノンアルコールサワー(各400円)やノンアルコールモヒート(450円)など。特におすすめは、野菜ソムリエが選んだ野菜とフルーツで作った自家製の「やさいのスムージードリンク」(各500円)。食事のお供やデザートドリンクとしても楽しめるよう甘さを控えめで、さっぱりした味わいに仕上げたそうだ。

「ノンアルコールのみで頑張ってますが、お客さまはやはりお酒を飲みたそうにしながら食事しておられます。そして正直、ノンアルコールではアルコールのような注文数もないのが現状です。なかなかもとの生活のようには戻れないと思いますが、閉めていても何もできない。最低限のルールは守って営業を続けたい」と話す。

緊急事態宣言中は15時〜20時で営業。ノンアルコールドリンクの提供のほか、店頭やECサイトではパスタ用のフレーバーバター「バターキューブ6種類詰め合わせ」(2200円)や自慢の野菜を使った「人気フレーバードリンク」3本セット(2000円)などの販売をおこない、店の存続のために工夫を凝らしている。場所はJR福島駅から徒歩約3分。

取材・写真/野村真帆

「福島金魚」

住所:大阪市福島区福島5-10-17
TEL:06-4796-2133
営業時間:15:00〜20:00(緊急事態宣言中)

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