伝説の棋士・坂田三吉の半生を描く「誰でもグッと来る物語」

舞台『王将』より。左から江口のりこ、福田転球(提供:KAAT神奈川芸術劇場、撮影:細野晋司)
大阪出身の伝説の棋士・坂田三吉をモデルにした舞台『王将』に、女優・常盤貴子や江口のりこらが出演。大阪公演にあたり5月24日、出演者の福田転球、大堀こういち、山内圭哉、演出も兼任する長塚圭史(以上「新ロイヤル大衆舎」)が出席したオンライン会見がおこなわれた。
『王将』は、将棋界の鬼才といわれた棋士・坂田三吉の半生を描いた名作戯曲。1947年の初演で大ヒットし、その後何度か映画化もされている。物語は、三吉がプロ棋士にのし上がる様を描く第1部、東西の将棋界の争いに巻き込まれる第2部、そして老いの境地を見せる第3部で構成。全3話を、1日がかりで上演する。
主人公の棋士・三吉役には、関西小劇場出身で、NHKの朝ドラ『スカーレット』などにも出演経験のある、福田転球を抜てき。演出を担当する長塚は、「有名な俳優が三吉役にチャレンジというのは、別に見たくない。その辺に転がってる感がありつつ、はかりしれない才能を持つ転球さんで観てみたいと思った」と、強く推した理由を語る。
三吉役に挑む福田は、「こんなにすごいヒーローがいたことを、大阪の人たちにも観てほしい。3部作を観た後に(劇場の近くにある)通天閣を見たら『よくやったなあ、俺の人生。これからもがんばろう』と、特に大阪の方は感じると思います」と意気込みを語った。
そして、「語り」として観客をナビゲートする大堀は、「将棋と人生をダブらせた、日本人なら誰でもグッと来るような物語。とにかく大阪でやりたい舞台」と思いを明かせば、長塚も「1つだけでも面白いけど、1部と2部を観てから3部を観ると、さらにウゥー! ってなると思う。将棋をやる方なら、人生と将棋を照らし合わせていることを余計に感じていただけるのでは」と、観劇を呼びかけた。
6月6日までの神奈川公演を経て、6月11日~13日に「近鉄アート館」(大阪市阿倍野区)で上演。料金は一般6500円、1日通し券(3部作セット)1万8000円、チケットは発売中。
取材・文/吉永美和子
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