医療非常事態宣言の大阪府、50代以下の重症者増傾向に対策

2021.4.8 10:15

「大阪府新型コロナウイルス対策本部会議」の様子(4月7日・大阪府庁)

(写真12枚)

直近2週間で約4.3倍と感染者が第2波、第3波を上回るペースで急増する大阪府。重症病床使用率が今後70%となる見通しになったことから4月7日、府の対策本部会議がおこなわれ「医療非常事態宣言」を発令した。

大阪府の新規感染者数は4月6日に719人、7日は878人と連日過去最多を更新。重症病床使用率は66.5%となった。

会議では、高齢者や基礎疾患のある人に対する感染対策の徹底要請や、医療機関に対し重症病床の確保病床224床を早期に運用させること、また確保病床を上回る臨時増床約100床を目標に医療機関に対しての追加要請をおこなうことが決定。

また、4月8日から5月5日まで全府民に対し「不要不急の外出・移動の自粛」と「大阪府外への不要・不急の外出・移動の自粛」などの要請もおこなわれる。

第4波の特性について会議では、「50代以下の割合が急に上がり、重症化も1日半から2日程度、早くなっている。40代、30代の方でも重症化する方が出る状況で、これまでの高年齢の方だけが重症化するという前提では対策が打てない」と報告。

吉村洋文知事は、「感染急拡大の状況が続き変異株の影響が確実に出ている。重症化率が高く速度が高いのも数字上で見ればそういう分析で間違いないだろう。我々もできる限り対応していきたいと思うのでお願いします」と職員に指示を出し、会議が終了した。

取材・文・写真/岡田由佳子

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