『14歳の栞』の監督ら、背景を語る「感情が渦巻いていた」

左から、竹林亮監督、高樹リサ、栗林和明(3月28日・大阪市内)
ドキュメンタリー映画『14歳の栞』の舞台挨拶が「大阪ステーションシティシネマ」(大阪市北区)で、3月28日に開催。竹林亮監督、企画・プロデュースの栗林和明氏、ゲストでFM802のDJ・高樹リサが登壇。竹林監督と栗林氏が作品への思いを語った。
ごくごくミクロな視点を集積することで、普遍的な「日常」が見えてくる・・・。映画『14歳の栞』は、とある中学校の「2年6組」の35人全員に密着したドキュメンタリー。技巧的で刺激的な映像演出と、実直に中学生に寄り添う姿勢が共存する作品だ。
映画制作のきっかけとなったのは、ロックバンド・クリープハイプの、春に訪れた別れとその繊細な心情を想起させる楽曲『栞』。同曲の歌詞に感銘を受けたという栗林氏は、「確かに僕たちにもこういう曖昧な感情とかあったよなと。それっていつだったかなって考えたときに、スタッフ満場一致で『中2の3学期』だった」と話す。
続けて、「先輩でもあり後輩でもあり、恋愛する子がいたり受験が迫っていたり、いろんな感情が渦巻いていた時期をいま振りかえったらもっといろんなことを受け入れられたり、発見があるんじゃないかなと」と、映画の主軸が決まった経緯を明かした。
メガホンを取った竹林監督は、クラス全員を徹底的に取材することのハードさを回想。「登校から習い事までずっと一緒に過ごしていたら、1カ月くらいでやっと友だちのようになってきたんです。めちゃくちゃ近くから撮り続けて。近くにカメラがいることにどんどん慣れてくれた気がした」と当時の苦労を振りかえる。
長きにわたる取材の素材数は膨大で、およそ330時間にも及ぶそう。彼らの「青春」と呼ぶにも大仰な何気ない学校生活が2時間に凝縮されている。竹林監督は、「長期間撮影に賛同してくれた生徒たち、保護者の方々、先生方の勇気に敬意を表すとともに、感謝しています」と締めくくった。映画『14歳の栞』は、「大阪ステーションシティシネマ」ほか、全国の劇場で公開中。
取材・写真・文/川合裕之
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