英国ロックスターと日本人写真家の友情、時空を超え京都で結実

2021.3.27 06:15

鋤田正義写真展より ©Sukita

(写真6枚)

イングランド出身のミュージシャン、デヴィッド・ボウイ(1947~2016)。彼と長年にわたり盟友関係だった写真家が鋤田正義(1938~)だ。そんな2人が京都を舞台に時空を超えた旅をする、ファンタジックな展覧会『時間~TIME BOWIE×KYOTO×SUKITA 鋤田正義写真展』が、4月3日より「美術館「えき」KYOTO」(京都市下京区)でおこなわれる。

デヴィッド・ボウイは、革新的な音楽とファッション、パフォーマンス的な舞台演出により、ロックを新たな次元へと引き上げた人物。鋤田は1972年にロンドンで彼と出会い、翌年にはワールドツアーに同行、1977年にはアルバム『ヒーローズ』のジャケットを手掛けるまでの仲となった。

1970年代のボウイは先鋭的な衣装とメイクに身を包み、時代のアイコンとして君臨していた。鋤田の写真がそのイメージに大きく貢献したのは間違いない。2人の関係は2016年にボウイが亡くなるまで続き、2012年には鋤田がボウイを40年に渡り撮り続けた写真集『BOWIE×SUKITA Speed ofLife 生命の速度』を英国ジェネシス出版より刊行している。

本展では1980年3月29日、デヴィッド・ボウイと京都で過ごした1日を撮影した写真と、今回のために鋤田が撮り下ろした現在の京都で構成されている。40年前のボウイと京都、そして現在の京都、双方を繋ぐ鋤田正義。その美しいトライアングルに思いを馳せたい。

また、本展に合わせ4月23日よりドキュメンタリー映画『SUKITA 刻まれたアーティストたちの一瞬』が京都シネマで上映される。こちらも要注目だ。

文/小吹隆文(美術ライター)

『時間~TIME BOWIE×KYOTO×SUKITA 鋤田正義写真展』

日時:【4月24日で終了】2021年4月3日(土)~5月5日(水・祝)、会期中無休
時間:10:00~19:30 ※入館は19:00まで 
会場:美術館「えき」KYOTO(京都市下京区烏丸通塩小路下ル東塩小路町 ジェイアール京都伊勢丹7階隣接)
料金:一般900円、大高生700円、中小生500円
電話:075-352-1111

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