アクション満載の舞台「可憐な女子がお鍋をヌンチャクに」

2021.2.16 19:15

劇団壱劇屋の公演『BLACK SMITH』のイメージカット

(写真3枚)

大阪府枚方市を拠点に、全国各地で公演をおこなう劇団「劇団壱劇屋」が、新型コロナウイルスの影響で公演延期となっていた舞台を、2月19~21日に大阪市内で上演。総勢31名による、手に汗にぎるアクションシーンが満載な劇団の人気路線「殺陣芝居」の新作だ。

作・演出・殺陣をおこなうのは、ジャパンアクションクラブ(現・ジャパンアクションエンタープライズ)で本格的なアクションを学び、ミュージカル『刀剣乱舞』にも出演している竹村晋太朗。

これまでも正統派の剣劇から、布やバトントワリングなどを用いた独創的なものまで、多種多彩なアクションを通じて、泥臭いほど懸命に生きる人々のドラマを描き、好評を得ている。

今回は、都を荒らす鬼を退治するために集められた、鍛冶(かじ)師たちが戦う群像劇。刀だけでなく、農具や金銀細工など、あまりアクションとは結びつかないアイテムでも戦うが、なかでも竹村のオススメは「可憐な女子が、お鍋をヌンチャクにする」というアクションだそうだ。

公演の仕切り直しに際して竹村は、「このご時世には、ネガティブな面より、がんばって立ち上がろうとする人々の方が多く目に入りました。コロナに負けずに戦う人たちの気持ちに寄り添えるよう、延期前に完成していた台本や演出プランから練り直しました」と語る。

今回は格闘技のリングのように、客席の真ん中に舞台があるという構造なので、俳優たちのアクションを全方向から楽しめるのも見どころ。竹村は、「人間が目の前で戦う臨場感、駆け抜けることで起きる風は、演劇でしか味わえません。『負けるな人間』が大きなテーマの舞台を、ぜひ観てください」と呼びかけた。

当公演『BLACK SMITH』は、「大阪ビジネスパーク・円形ホール」(大阪市中央区)にて上演。チケットは一般5500円、学生3500円で、現在発売中。

文/吉永美和子

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