コロナ禍の城崎温泉、蟹やタオルの地産地読本をネット販売

2021.2.7 08:15

「本と温泉」シリーズ。(左上から時計回りに)『城崎ユノマトペ』(2000円)、『城崎へかえる』(1200円)、『注釈・城崎にて』(1000円)、『城崎裁判』(1700円)

(写真3枚)

湊かなえ、万城目学ら人気作家の描きおろし作品など、これまで「城崎温泉」(兵庫県豊岡市)の現地でしか購入できなかった「地産地読」本シリーズのネット販売が、2月1日からスタートした。

豊岡市役所によると、「城崎温泉」外湯の1月利用者は前年比で約70%減。本来であればカニのシーズンである12〜1月は繁忙期で、来訪者減少は街全体に影響があるという。

今回、コロナ禍での温泉街への来訪者減少を受け、商店への応援はもちろん、「おうち時間で城崎温泉の気分を味わってもらい、癒やしになれば」との思いから、期間限定で販売されることとなった。

冬の「城崎温泉街」イメージ

販売されている本は、文豪・志賀直哉来湯100年を機に2013年に立ち上げられた出版レーベル・NPO法人「本と温泉」が手がけたもので、これまで4冊を刊行。

人気作家の書き下ろしに加え、兵庫・淡路島在住の湊かなえ『城崎へかえる』はカニの殻を思わせる特殊テクスチャー印刷、万城目学が城崎に滞在し、志賀直哉の足跡を追体験して書いた『城崎裁判』は、温泉らしく撥水加工の紙や表紙がタオルなど、凝った装丁も楽しめる。

これらの作品目当ての来訪者も多く、『城崎裁判』は発売から1カ月以内に初版1000部が完売、詳細な注釈付きで増刷ごとに箱の色が変わる2冊組・志賀直哉『注釈・城崎にて』は2013年の出版以来、年間2000部が発行されているという。

「本と温泉」の冨田健太郎さんは、「今回の企画で少しでも城崎の商店さまのお力になれたら。また、ひとりでも多くの方に充実した時間を過ごしながら、城崎温泉を知っていただけたらうれしいです」と話す。

通常は「城崎温泉」の外湯、旅館、物産・飲食店などで販売されているが、3月7日まで期間限定で「みなとや」「まるさん物産」など各商店のサイトでも販売中。感染症の状況により変更の場合あり。

取材・文/塩屋薫

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