審査スタッフも気づかず…叡電で馴染み過ぎているユニーク広告

一見マンション広告風の車内ポスターだが、実は漫画の作品宣伝ポスター
京都の鞍馬・八瀬など洛北エリアを走る「叡山電鉄」(本社:京都市左京区)のユニークすぎる車内広告が、SNSで「びっくりした」「センスがすごい」と話題に。
「マンション広告?」と思いきや、タワーマンションは積まれたコミックの背表紙となっており、「うわー、遠目だとだまされる」「マンションの広告にしか見えない」と驚きの声が続出。キャッチコピーも「笑劇的 癒しの邸宅」「1話平均3min(分)」など中吊りでよく見かける不動産広告風の文言で、ほとんどの人がコミックの広告ポスターだと気づかない。
この広告の正体は、月刊誌『コミック百合姫』(一迅社)で連載中の漫画『ゆるゆり』の作品宣伝ポスター。2020年7月から、コラボ切符の販売やラッピング車両の運行などコラボ企画を実施中で、両社がともに作品を盛り上げるべく、1カ月に2種ずつ車内掲示されている。

この広告に叡電の担当者は、「ポスターは一迅社さまが製作され、弊社では問題がないか意匠審査をおこなうのですが、最初は不動産関係のポスターが混ざっている?と感じました。この作品のファンでもあり、詳細を確認すればするほど、笑ってしまいましたね」と話す。ほかの審査スタッフも気がついていなかったため、作品宣伝ポスターだと説明し直したという。
ポスター掲示後、1カ月近くは乗客にも気がついてもらえず、社員には「あんなマンション物件ポスター、いつ入ったの?」と聞かれるくらい普通の広告のように溶け込んでいたとか。
ほかのシリーズも「よっしゃ京子行こう。」と有名CMのキャッチコピーを連想させるようなものや、「特に必須ではない教養」資料集風のものなど、個性派ぞろい。今回のポスターの反響を受け、1月30日から当面の間、全4種のポスターが車内掲示される予定となっているという(観光列車を除く)。
これまでも『まんがタイムきらら』(芳文社)の人気作品や、京都を舞台にした作品で知られる小説家・森見登美彦の『有頂天家族』など、多数のコラボ企画を実施してきた「叡山電鉄」。SNSには「アニメイベントができない昨今、ネタポスターを次々と作ってくれる叡山電車と一迅社には頭が上がらないですね」の声も。
「コロナ禍のため、企画の縮小やコラボきっぷのネット先行販売などご不便をおかけしておりますが、今後とも応援していただけたら」と担当者。2月13日からは第3弾企画として、特典付きコラボきっぷ(生徒会Ver.)が販売される。
取材・文/塩屋薫
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