医療従事者向けコロナワクチン先行接種、大阪は3月初旬より

2021.1.9 06:15

大阪府配布資料より「新型コロナワクチン接種の取組状況について」

(写真3枚)

大阪府による『新型コロナウイルス対策本部会議』において、医療従事者向けのワクチン接種が先行して3月初旬に開始されることが分かった。

まず、国による医療従事者向けの接種が2月にスタートした後、府でも3月初旬から開始。対象者は医療機関、歯科診療所、薬局などに勤務する人で、府内では20~30万人を見込んでいる。

また、同月の中旬から下旬にかけては、市町村主体で府内約230万人となる65歳以上の高齢者への接種がスタート。そのほかの人は4月からを予定し、基礎疾患のある人が優先的に接種されることになっている。

厚生労働省によると、使用されるワクチンは米国モデルナ社ワクチン5000万回分、米国ファイザー社と英国アストラゼネカ社のワクチンがそれぞれ1億2000万回分で、計2億9000万回分。

いずれもワクチン開発が成功した場合に供給を受けられるよう契約締結や基本合意に至っていると発表されている。

各ワクチンは管理方法などが異なり、接種に至るまでの輸送、保管、人員の確保など、さまざまな課題がある。

健康医療部の藤井睦子部長は現況について、「ワクチン接種を確実かつ迅速に進められるよう、1月1日に健康医療部内にワクチンチームを立ち上げた。本日から医療従事者へ接種希望調査をおこない、13日には府と市町村が実施体制の確保について調整。順調にワクチン接種に向けて進めている」と報告した。

府では、医療従事者へ優先接種に向けた事前調査の協力依頼を15日まで実施。また各施設に接種希望人数や自院での接種可否などを確認し、接種希望者名簿の提出期限を22日までに設けている。

取材・文・写真/岡田由佳子

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