おちょやん新喜劇編突入前に、松竹の初笑い公演をネット配信

2021.1.8 07:15

『初笑い!松竹新喜劇 新春お年玉公演』に出演する渋谷天外(右)と藤山扇治郎(12月10日・大阪市内)

(写真5枚)

連続テレビ小説『おちょやん』のヒロインのモデルとなった女優・浪花千栄子が所属した劇団「松竹新喜劇」。2021年の元旦から「南座」(京都市東山区)で上演された彼らの初笑い公演が、1日限定でオンライン配信される。

1948年の旗揚げ以来、涙あり笑いありの人情喜劇を届け続けている「松竹新喜劇」。今回は『おちょやん』に守衛役で出演中の座長・三代目渋谷天外が主演の『二階の奥さん』と、劇団の看板俳優・藤山扇治郎が主演の『鴨八ネギ次郎』の2本立てだ。

『二階の奥さん』は、同じく『おちょやん』道頓堀編で、クセの強い劇場支配人役で強烈な印象を残した「THE ROB CARLTON」の村角太洋(俳優はボブ・マーサム名義)が演出。

40歳も年下の女性と結婚した社長が、海外赴任中の息子にそのことを打ち明けられずにいるうちに、息子が突然帰国したために起こるドタバタ劇だ。昭和色が強い脚本に改訂を加え、令和の時代にマッチした喜劇に、見事に生まれ変わらせた。

『鴨八ネギ次郎』は、犬猿の仲の男女の漫才師と、老いらくの恋をはぐくむ互いの親の、2組のカップルが織りなすラブコメディ。ポンポン交わされる漫才のような会話や、駆け落ちをもくろんだ親たちのマヌケな行動がおかしい。

扇治郎が演じる漫才師の母親役でゲスト出演したのは、「WAHAHA本舗」の久本雅美。バラエティ番組で見せる豪快なキャラとはひと味違う、恋する女性のかわいさにあふれた演技も一見の価値ありだ。

今回の配信は、京都市によるオンライン公演モデル事業として実現。通常の配信料金より格安の2000円となっており、『おちょやん』が新喜劇時代に突入する前に、ぜひチェックしておこう。

『初笑い! 松竹新喜劇 新春お年玉公演』のオンライン配信は、1月31日・昼2時~4時10分(予定)で2公演に加え、特典映像も配信される。チケットは1月8日・朝10時に特設サイトで発売する(先着1000枚)。

文/吉永美和子

『初笑い!松竹新喜劇 新春お年玉公演』オンライン配信

日時:2021年1月31日(日)・14:00〜
料金:2000円
チケットは、2021年1月8日(金)・10:00から発売

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