映画化まで7年、三浦春馬主演映画『天外者』の舞台裏

2020.12.12 06:00

演出について話し合う田中光敏監督(左)と三浦春馬さん(c)ktv

(写真7枚)

幕末から明治初期、日本の未来のために駆け抜けた男、五代友厚を描いた映画『天外者』が12月11日より公開された。

大阪経済の礎を築きながら歴史に埋もれた五代を三浦春馬さんが圧倒的な熱量で演じた同作品。実は、映画化までに7年の道のりがあった。それを夢見た人々、監督、キャストたちの、映画公開までの舞台裏のドキュメント番組『天外者 五代友厚』(カンテレ)が12月20日に放送される。

薩摩藩士から明治政府役人を経て実業家となり、商都大阪の礎を築いた五代友厚。「大阪の恩人」とも呼ばれ、現在は大阪市内に五体の銅像があるほどだが、晩年ある事件に巻き込まれ、長らく歴史に埋もれた存在となっていた。

そんな五代の功績を再評価し、その志を後世に伝えようと、2013年、市民有志が映画プロジェクトを立ち上げる。しかし勉強会やイベントを重ねても、映画化への機運は高まらなかった。2016年、田中光敏監督が合流。翌年、五代友厚役を三浦春馬さんに託す。時代劇で初めての主演だった。

2019年秋、京都でクランクイン。坂本龍馬役には、三浦春馬と約10年ぶりの共演となる三浦翔平。三菱財閥の創業者・岩崎弥太郎役に西川貴教。五代はなぜ歴史に埋もれ、その真実とは何だったのか? 映画化を志した人々は五代の何を伝えようとしたのか? その軌跡を辿り、今の時代に五代という生き方を問う。脚本にはなかった五代の知られざる思いを、三浦春馬さんはさりげなく芝居に込めた。

番組のナレーションは、岩崎弥太郎役を演じた西川貴教。「五代さんに興味のある方と映画『天外者』をつなぐ接点に僕がなれたらなと。みなさんが今、そしてこれからというものを考えていただくきっかけになるような映画だと思うので、少しでもたくさんの方にご覧いただければ」とコメントした。

『天外者 五代友厚』の放送は、12月20日・16時から(関西ローカル)。

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