神戸で具体美術協会の大規模展、女性作家の作品をフォーカス
2020.12.19 06:15

すべて山崎つる子 左から《赤》1956/1985年、《作品》1962年、《作品》1961年
(写真9枚)
1954年に兵庫県芦屋市で発足し、1972年に解散するまで国内外で活躍した前衛美術グループ「具体美術協会」(以下、具体)。その活動を振りかえる大規模展が「兵庫県立美術館」(神戸市中央区)で2月7日までおこなわれている。
具体のリーダー・吉原治良は「人の真似をするな」というスローガンを掲げ、彼の下に集った阪神間の若手芸術家たちは独創的な作品を発表した。絵具が飛び散る抽象絵画、ビニールを用いた蚊帳のような立体、スイッチを入れるとベルの音が空間を移動していく作品など、その多様性には目を見張るばかりだ。具体は欧米でも高く評価されているが、その理由はこの多様性、オリジナル度の高さにあるのだろう。

一方、関西では具体の展覧会が数多くおこなわれてきたので、新鮮味がないと思う人もいるかもしれない。本展は女性作家がクローズアップされており、今までの具体展とは一味違う。女性作家が全体の半分以上を占めているのだ。
特に、田中敦子、山崎つる子、白髪富士子の作品が充実しており、ほかにも名坂有子、菅野聖子、森内敬子、星尾昭子の作品が見られる。ちなみに本展の作品数は72点。そのほとんどが兵庫県立美術館の所蔵品である。入場は予約優先制、料金は一般1300円。
取材・文/小吹隆文(美術ライター)
『開館50周年 今こそGUTAI 県美のコレクション』
期間:2020年12月5日(土)~2月7日(日)※月曜・1/12休(1/11は開館)
時間:10:00~18:00 ※入場は17:30まで
会場:兵庫県立美術館(神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1)
料金:一般1300円、大学生900円、高校生以下無料
電話:078-262-0901(代)
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