非公開だった神戸の歴史ある建物で、老舗料亭の美味&文化体験

神戸市伝統的建造物「三宮ゲストハウス」。阪神淡路大戦災で被災し、1階内部と洋館部分は全面改装された
明治から昭和初期に建てられた異人館が立ち並ぶ神戸・北野エリア。その山本通に面した、築110年を超える「三宮ゲストハウス」(神戸市中央区)で、12月から兵庫の文化体験の場として老舗料亭「松廼家(まつのや)」の懐石料理が提供される。
「西日本旅客鉄道(JR西日本)」(本社:大阪市北区)が所有する同施設は、1907年に貿易商の大林保吉の住宅として竣工、昭和期には国鉄三宮寮として運営。和風の主屋に、洋風の応接室をつなげた和洋折衷で、神戸市伝統的建造物に指定されている。
これまで一般には非公開だったが、同社の「歴史的な建造物を活用しながら、兵庫の魅力ある文化を発信できれば」という思いのもと、1917年に神戸・花隈で創業し、女将4代が継いできた料亭「松廼家」と連携することに。
枯山水の庭園に面した特別和室の「松の間」「藤の間」では、懐石料理が提供され(要予約)、10日からは2階「桜の間」で、昼御前(2500円・税別)を楽しめる。今後は月1回ほど、伝統芸能・工芸の匠を招いた食事付きプランも計画され、12月末には淡路人形浄瑠璃の講話も実施予定だという。

「松廼家」4代目女将の鵜殿麻里絵さんは、「老舗の看板を背負う立場として、若い方たちにも花隈の花柳界や神戸の歴史を知っていただければ。兵庫の食や芸術などの伝統文化を伝承するきっかけ作りの場になり、観光誘致にもつながれば嬉しいですね」と令和時代の新たな挑戦に意気込む。
2階の展示室には、同店を訪れた財界人らの華やかな宴の写真、司馬遼太郎や白洲次郎ら文化人の色紙などが並び、かつては400人ほどの芸者がいたという神戸が誇る料亭文化を垣間見れる場に。
本企画は、「西日本旅客鉄道」と「エムズブランディング」(本社:神戸市中央区)による、文化振興を図る実証実験として、2021年3月末までをめどにした取り組みとなる。「松廼家」の営業は11時~15時、17時~22時、月曜休。
取材・文・写真/塩屋薫
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