コロナ最悪の想定で近く満床、大阪府が重症病床を急ぎ確保

2020.11.19 06:45

大阪府配布資料より「病床運用フェーズ4への移行の判断について」

(写真15枚)

大阪府が11月18日、新型コロナウイルスに関する対策協議会を府下の病院協会や医師会らと実施。コロナ新規陽性者が急増している状況を受け、各医療機関に対し至急病床を確保するよう要請することが決定された。

府内のコロナ新規陽性者は11月に入り増加傾向を見せ、10日以降は16日を除き連日200人超え。11月14日には285人と過去最大を記録し、18日も273人と過去2番めの多さだった。

また重症患者も増加を見せ、31人だった11月2日から16日には72人と、2週間で2倍以上に急増した。

会議では、患者発生シミュレーションにおけるもっとも厳しい想定を検証。今後前週比1.5倍で増加していった場合、12月8日には重症者が219人となり、重症患者病床が満床になると説明された。

これを受け、現在はフェーズ3移行期として163床の病床確保を進めていたが、フェーズ4移行準備まで一気に引き上げて、早期に206床確保を想定した準備を進める要請が提案された。

これに対し、大阪府病院協会の佐々木洋会長は、「今回の事態は緊急事態で、このまま放置することはできない状況。至急コロナ用ベッドを増やす必要がある」と同意。

ほかの委員たちも満場一致でフェーズ4宣言をおこない、病床確保に向けた準備を要請することが決定された。

また会議では、「大阪急性期・総合医療センター」(大阪市住吉区)の敷地内に建設中の「大阪コロナ重症センター」についても情報を共有。

コロナ重症者の専門病院で最大30床が運営される同院は11月30日に完成し、12月中〜下旬ごろには運用が開始される予定で、一番の課題である医師や看護師ら人員確保に関しては、府内の医療機関や看護協会などに派遣要請されることが伝えられた。

府の専門家会議で座長を務める大阪大の朝野和典教授は、「一丸となって、この難局を乗り越えることが大切。府でも、府民に対し感染予防を啓発していただきたい」と意見。府では20日に対策本部会議を開き、今後の方針や対策について決定させる。

取材・文・写真/岡田由佳子

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