「炎のような男」で覚醒。雪組・彩風咲奈主演作が開幕

2020.8.29 18:20

アルベルト(彩風)とカテリーナ(潤)の想いが交錯。流麗な主題歌が何度も2人の心を代弁する

(写真6枚)

スタイル抜群で華のある宝塚歌劇団雪組男役スター・彩風咲奈(あやかぜさきな)が、「梅田芸術劇場メインホール」(大阪市北区)で初主演に挑む、『炎のボレロ』『Music Revolution! -New Spirit-』が8月29日に開幕。センター経験豊富な彩風が、大空間を自在に操るような貫禄を見せた。

当初5月に全国ツアーとして上演予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で同劇場のみでの公演となり、さらに初日が8月17日から29日へ急遽変更、振替公演としておこなわれた。

『炎のボレロ』の舞台は1860年代のメキシコ。一家を破滅に追いやった新政府への復讐を誓う、侯爵家の次男アルベルトを演じた彩風は、敵方の令嬢との情熱的な恋や、仲間との交流を常に温かい人間性をにじませ好演。全場面の振付をANJUが担当し、ダイナミックなダンスの見せ場も多かった。

父想いのヒロイン・カテリーナ役で芯のある演技を見せた潤 花(じゅんはな)。アルベルトを捕まえようとする大尉のジェラール役に扮し、愛も友情も屈折した表現で存分に観客を引き込む朝美 絢(あさみじゅん)。健気な純愛をときに艶やかに表したモニカ役の彩(いろどり)みちるなど、ほかのキャスト陣も充実。

ツンデレだけど心底恋人のモニカ(彩)を愛しているジェラール(朝美)。二人の恋模様も大きな見どころ

ラストに向け祖国を想う若者の熱が高まっていく同作は、2019年7月に逝去した柴田侑宏氏(脚本)ならではのドラマチックな構成で、雪組生が32年ぶりの再演を成功に導こうとエネルギーを結集させていた。

大劇場公演が、彩風主演の新たなバージョンとして生まれ変わった『Music〜』は、キューバの陽気なラテン、ブエノスアイレスの退廃的なタンゴなど新場面が次々と展開される。

特に彩風が白いスーツスタイルで、ブルースからジャズへと音楽の「革命」をスタイリッシュにつづる場面が一番の盛り上がり。彩風はダンスの緩急や、歌の間の取り方などさまざまな面で成長が見られ、頼もしさが増していた。

公演は9月6日まで。なお9月2日16時30分開演の公演を、全国映画館でライブ中継し、「Rakuten TV」および「U-NEXT」にて全編ライブ配信される。詳細は公式ホームページへ。

取材・文/小野寺亜紀

宝塚歌劇雪組 梅田芸術劇場メインホール公演

ミュージカル・ロマン『炎のボレロ』
ネオダイナミック・ショー『Music Revolution! -New Spirit-』
日程:2020年8月29日(土)~9月6日(日)
会場:梅田芸術劇場メインホール(大阪市北区茶屋町19-1)
料金:S席8300円、A席5500円、B席3000円
電話:06-6377-3800(梅田芸術劇場)

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