コロナ禍における、さまざまなディスタンスをアートで表現

本多大和《Mr.Facebox》2018年 観客が箱の裏に顔を入れると、観客の表情を読んで鬼の表情が変化する
コロナ禍に見舞われた今年を代表する言葉の一つに「ソーシャル・ディスタンス」がある。その状況をテーマにした美術展『ディスタンス 間隔と感覚』が、「あまらぶアートラボ A-Lab」(兵庫県尼崎市)で、9月22日までおこなわれている。
出展作家は、上坂直、大洲大作、木藤富士夫、本多大和の4名。上坂は積み上げた衣装ケースをアパートに見立てた映像にミニチュア作品と、都市の片隅で起こった物語の断片をテーマにした小立体、大洲は電車から見える車窓風景に知人の美術家15組を登場させた映像作品、木藤は、公園の個性的な遊具を夜間にライトアップして撮影した写真作品、本多はデジタル技術を駆使した観客参加型の作品を発表しており、人と人、人とモノ、精神、時間など、さまざまな「ディスタンス(距離)」をテーマにした表現が見られる。

同展を企画した松長昌男さん(尼崎市役所文化振興担当)は、「本展は、緊急事態宣言が出されステイホームが叫ばれた頃に検討を始めました。今の社会状況のなかで、できるだけ早く実施したかった」と話す。また「距離をとるということは、相手を意識することになるので、かえって相手との心理的距離は縮まるのでは。離れていても、接触がなくても、決して一人ではないのだと思います」とも。
夏休みシーズンに友人や家族と出かけて、「ディスタンス」への思いを巡らせてほしい。入場は無料。
取材・文/小吹隆文(美術ライター)
「ディスタンス 間隔と感覚」
期間:2020年8月1日(土)~9月22日(祝・火)※火曜休(9/22開館)
時間:11:00~19:00(月・水~金曜、土日祝は10:00~18:00)
会場:あまらぶアートラボ A-Lab(兵庫県尼崎市西長洲町2-33-1)
料金:無料
電話:06-7163-7108
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