大阪のコロナ追跡システム、ポイント制導入で利用者増を狙う

2020.7.30 07:15

定例会見のフリップより「大阪コロナ追跡システムの普及促進について」(7月29日・大阪府庁)

(写真9枚)

大阪府が、感染拡大を防ぐ仕組みである「大阪コロナ追跡システム」の仕様を変更。メールアドレス入力の手間を省いたり、利用時にポイントを付与するなど、さらなる普及を目指す。

これは、新型コロナウイルス感染症の感染者が発生した場合、感染者と接触した可能性がある人に注意喚起をおこなうためのシステム。

登録している施設は22951件(うち飲食店10711件)で、それらを利用した登録者数は92万8261人(7月29日時点)に及ぶ。

今回の仕様変更では、メールアドレスを自ら入力せずに登録できる空メール方式を追加。登録者に利用しやすいように準備したもので、これまでの方法のいずれかで登録がおこなえる。

また、「大阪マイル」と呼ばれるポイント制度を導入。利用者がQRコードを読み込んだ際にポイントがたまり、一定数がたまった場合に抽選がおこなわれ、当選者には特典が送付されるという。

この特典内容について、7月29日の定例会見で吉村知事は、「民間と協力し、観光名所の割引チケットなどを検討している。『えらい得やんか!』と思ってもらえるようにすれば、どんどん登録してもらえる。感染を予防しながら消費を増やせれば」と語った。

本システムの空メールシステムは7月31日から、「大阪マイル」は8月17日から運用が開始。また、プリンタがない店舗にはQRコードや感染防止宣言ステッカーなどの印刷サポートも実施される。

取材・文・写真/岡田由佳子

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