ゆかりのある現代美術作家、美術館との関わりに注目し展示

2020.7.26 06:15

右から、植松奎二《揺れるかたち-自重》1995年 鉄 1998年3月31日購入、植松奎二《倒置-傾》1997年 銅、鉄、木、石 1998年3月15日受贈

(写真5枚)

展覧会をきっかけに作品の購入や寄贈が進む。あるいは、コレクションの形成により展覧会が企画される。こうした関係性をテーマにした展覧会「ひろがる美術館ヒストリ―」が、「西宮市大谷記念美術館」(兵庫県西宮市)で9月27日までおこなわれている。

同館では2018年に同じテーマで「ひもとく美術館ヒストリ―」展を開催しており、本展は第2弾に当たる。前回は「地元作家と美術館の関係」に注目したが、今回の切り口は「現代美術」だ。1994年以降に同館でおこなわれた展覧会から、植松奎二、藤本由紀夫、松谷武判、渡辺信子ら16作家の36点を紹介する。

展示は、1作家あたりのスペースをたっぷり取ってあり、作品とじっくり向き合えるのが特徴だ。枝松亜子学芸員は、注目作家の展示について「植松奎二の大作は、個展がおこなわれた1997年以来の展示となります。石原友明の作品「ECTOPLASM ♯3」は、2004年の個展と同じ場所に設置しました。藤本由紀夫は1日だけの展覧会を1997年から2006年までの10年間にわたり開催した作家で、当館の現代美術展の先駆け的存在です」と話した。

コロナ禍で美術館を巡る状況は激変し、今後の展覧会はコレクションの活用が鍵とも言われている。そのような意味で本展は、優れた現代美術展であるのと同時に、アフター・コロナを先取りした企画としても注目されるだろう。料金は一般500円。

取材・写真/小吹隆文(美術ライター)

西宮市大谷記念美術館の展覧会とコレクション2 ひろがる美術館ヒストリ―

期間:2020年7月18日(土)~9月27日(日)※水曜休
時間:10:00~17:00 ※入館は16:30まで 
会場:西宮市大谷記念美術館(兵庫県西宮市中浜町4-38)
料金:一般500円、大高生300円、中小生200円 
電話:0798-33-0164

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