二十四節気を軸に日本芸術を再評価、京(みやこ)のくらし展
2020.7.25 16:45

右から順に、小倉健亮《訪問着「夢」》昭和39年、安藤緑山《三茄子 牙彫置物》大正~昭和初、長谷川一清《孔雀置物》明治時代、今尾景年《老松孔雀図》大正5年、テーマは「正月」で、「仲冬」と「晩冬」の間に独立して設けられている
(写真5枚)
『京(みやこ)のくらし-二十四節気を愉しむ』が、「京都国立近代美術館」(京都市左京区)で、7月23日からおこなわれている。日本美術が自然や季節から大きなインスピレーションを得ていることを示した好企画だ。
「二十四節気」とは1年を春夏秋冬に分け、それぞれをさらに六分割した暦だ。現代人は忘れがちだが、春分、秋分、夏至、冬至と言った言葉が二十四節気から来ていると知れば、一気に親近感がわくのでは。本展では、京都国立近代美術館の所蔵品から約260点の美術工芸品を精選し、二十四節気に当てはめて陳列している。会場を巡るうちに日本の四季の美しさと、それを美に昇華した先人への敬意が募るだろう。
また本展では、絵画、染織、陶芸、金工から置物まで、さまざまなジャンルの作品を等価に並べている。美術品と工芸品を分けて考えるのは西洋美術のルールであり、明治以降に導入された。あえてジャンル分けをしない本展は、我々日本人がもともと持っている芸術観に沿うものだ。
この展覧会は東京オリンピックに合わせて企画され、来日した外国人観光客に日本文化を伝えることを目的としていた。残念ながらオリンピックは延期されたが、その意義が失われたとは思えない。むしろ自国の優れた文化芸術を見つめ直す絶好の機会であり、多くの人がその真価に気付くのではないか。期間は9月22日まで、料金は一般1000円。
取材・写真/小吹隆文(美術ライター)
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