大阪府が九州・熊本を援助、広域緊急援助隊を約130人派遣

2020.7.9 16:15

定例会見でのフリップより「梅雨前線による大雨被害について」(7月8日・大阪府庁)

(写真2枚)

大阪府は7月8日、梅雨前線の大雨により府内で道路の通行止めなどが発生したものの住居と人的被害はなかったことを知事定例会見で報告。また、大きな被害を受けた熊本県に災害医療派遣チームと広域緊急援助隊を派遣していることを発表した。

今回の大雨で、土砂災害警戒情報などを発表した大阪府。府下では、茨木市、高槻市、太子町、河南町、千早赤阪村で避難勧告が発令された。

被害状況は、土砂崩れや倒木などによる道路通行止めのほか、路面の冠水や陥没、落石などが発生するも、住居被害、人的被害はなし。また、36カ所の避難所が開設され、一時25人が避難するも、現在は避難所も閉鎖されている。

一方でこの間、府では国からの要請を受け、豪雨被害の大きかった熊本県の人吉・球磨医療圏保健医療調整本部に対し、地域の医療体制で対応できないほどの大規模災害時に現場に急行する災害医療派遣チーム(DMAT)5隊25人を7月7日に派遣。病院での命を守る支援、搬送、避難所における健康維持などの活動に参加させている。

また同日、大規模災害発生時に都道府県の枠を超えて救出救助活動をおこなう「広域緊急援助隊」として、大阪府警から約130人が熊本県に派遣された。

吉村洋文知事は、「現在、大阪府における緊急消防援助隊も国の出動要請に直ちに対応できるよう準備している。豪雨被害について大阪府として正面から取り組み、しっかりとした対策を取る。合わせて九州のみなさんを大阪府が持っている力で支えていくことをしたい」と語った。

取材・文・写真/岡田由佳子

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