ライブはできずとも…山下達郎の映像でZepp難波が再開

2020.7.9 17:15

山下達郎(『山下達郎 シアター・ライヴPERFORMANCE 1984-2012』より)

(写真3枚)

新型コロナウイルスの影響で長期間休止していたライブハウス「Zepp Namba(OSAKA)」(大阪市浪速区)が、ライブビューイング公演『LIVE INNOVATION』で約3カ月ぶりに再開。8日、山下達郎のシアター・ライブが上映された。

ライブ・エンタテインメントの復活の願いを込めて、イベントを運営する「キョードー関西」が企画し、日本を代表するアーティストの過去公演をライブハウスで上映する同イベント。販売席数は劇場ガイドラインに基づき、施設キャパシティの4割ほど(1000人以下)、前後左右で一席間隔を空けての着席で、この日は完売となった。

ガイドラインに基づき、一席間隔を空けて着席する観客。開演20分間の様子(8日・Zepp Namba(OSAKA))

上映されたのは、1984年から2012年までの貴重なライブ映像で構成された『山下達郎 シアター・ライヴPERFORMANCE 1984-2012』。

山下自らがシネコン用にリマスタリングを施し、リアルライブとは違った感動が味わえるもので、2012年の限定公開時と2019年のアンコール上映ともに、即完売する劇場が出るほど大きな話題となった作品だ。

発券はスマチケのみだったため、手こずる人もいながらも観客は会場内へ。仕事帰りでスーツ姿の男性や、友人と来た女性など。検温や消毒をし、静かに開演を待っていた。やはり初めての体験に少し緊張感もあり、久々のライブハウスに感動しているよう。

「Zepp Namba(OSAKA)」での上映は、同会場の持つ会場設備および空調システムをフル活用し、大型映像と音響システムを用いたコンサートスペックのライブ。

緊張していた観客も、開始1分でノリノリに(キョードーの担当者によると、座席から立たなければその場でノることはOK、手拍子や拍手もOKとのこと)。会場全体からずっしりと、かつクリアに響く歌声と演奏に約2時間包まれ、ファンは大満足の様子だった。

ライビュ公演で営業再開となった「Zepp Namba(OSAKA)」(8日・大阪市浪速区)

山下達郎のファン歴30年以上で、専門学生の娘さんと一緒に来ていた男性は、「シアター・ライブは今回3回目ですけど、映画館で見るのとはまた全然違うね。音がひとつひとつキレイに聴こえました。動いている達郎さんは貴重なので、久々に観られてうれしかった」と笑顔だった。

7月8日〜12日におこなわれる山下達郎、竹内まりやの上映は、全公演完売。15日からはKREVA、AI、佐野元春、Superflyのライブ上映が予定されている。チケットは各日2500円(全席指定/スマチケのみ)。

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