収束願う希望の花火が全国一斉に、大阪でも50発上がる

2020.6.1 21:45

「海遊館」から見えた花火。少し遠いけどあたたかい気持ちになりました(1日20時頃)

(写真6枚)

6月1日の20時、花火業者163社による企画『Cheer up! 花火プロジェクト』が開催され、全国各地で花火が上がった。

「悪疫退散祈願」を目的として花火を打ち上げたことが花火大会の起源ともいわれており(隅田川花火大会公式サイトより)、これまで鎮魂を目的とした花火や復興を願う花火も多く打ち上げられてきたことから、考案されたという本企画。

大阪は「葛城煙火」(本社:大阪市西成区)による花火で、「舞洲スポーツアイランド」の「太陽の広場」で20時から約3分間、50発もの花火が夜空に打ち上がった。

現場を担当した同社の岩本さんは、「今回は今年上げる予定だった花火と特別に願いを込めて作った花火の2種類を上げました。通常の花火大会ほどではないが、上げられることができて良かった」とのこと。

遠目に花火を目撃したという「海遊館」の近隣住民は、「たまたま目にすることができてびっくり。思わぬ展開で気分がよくなりました」と顔をほころばせた。

SNSでは「音は聞こえたけど見られなかった・・・」という人も多かったが、「全国で今一斉に花火が上がってる、と考えるだけで、ワクワクした」「なんだか涙が出た」と心に残るものになったようだ。

「花火大会はどんどん中止になっているが、オンラインの取り組みに注力するなどして新しいことに挑戦していく予定。前向きにこれからも頑張ります」と岩本さん。163社の花火業者の方々に感謝し、また盛大な花火を見れる日を待ちたい。

取材・写真/小田切萌

  • LINE
  • お気に入り

関連記事関連記事

あなたにオススメあなたにオススメ

コラボPR

合わせて読みたい合わせて読みたい

関連記事関連記事

コラム

ピックアップ

エルマガジン社の本