家で過ごす時間が増えるなか、「阪神電気鉄道」（本社：大阪市福島区）の公式サイトで４月２０日から、阪神沿線の風景を描いた人気シリーズ『ぬりえ旅 阪神』の全作品が公開されている。

同社では、若手社員のアイディアによる沿線活性化企画として、２０１７年１２月に「元町駅版」「神戸三宮駅版」のぬり絵を発行し各駅で無料配布したところ、わずか１０日間で在庫切れに。１０万部が増刷され、その後シリーズ化されて累計４２万部配布の人気企画となった。

今回は全１０作品が公開され、神戸在住のイラストユニット・もふもふ堂によるイラストを自宅などで印刷し、自由にぬり絵が楽しめる。「阪神甲子園球場」「灘の酒蔵」「西宮神社」「尼崎城」など客からのアンケートも参考にしたという人気スポットがそろっている。

元々、客から過去作品の公開を望む声が多かったため検討していたが、現在の家での過ごし方提案になれば、と前倒しで公開されることに。担当者は「大人のぬり絵は脳の活動をアップさせたり、自律神経のバランスを整えるなど、癒やしの効果も期待できると言われています。ご自宅でじっくりぬり絵を楽しみながら、阪神沿線の魅力も知っていただけたら嬉しいです」と話す。初心者向けにぬり方を３分で解説したワンポイントアドバイスの動画も活用してほしいとのこと。

ＳＮＳなどでは「おじいちゃんと孫が楽しみにしている」「無料とは思えないクオリティの高さに驚き。阪神間を改めて味わい深く見る機会になった」「大人になってこれだけ熱中したのは久しぶり」などの声も寄せられているという。ぬり絵は同社公式サイトの『ぬりえ旅 阪神』ページからダウンロードできる。