元宝塚男役スター・七海ひろき「今の私がナチュラル」

七海ひろきにとって初のフルアルバム『KINGDOM』に収録された『花に嵐』のMVより
「男らしい人だと『俺』。想像力を膨らませて歌詞を書く」
──『Rainy day』は、台詞も入っている曲となっていますね。
これは「雨の日に聴く曲を」とお願いし、その曲に作詞しました。雨の日って憂鬱だけど、大切な人といると幸せな一日になるんだよ、と。心和むラブソングですね。
台詞を入れたのは、より物語としてとらえていただけると、想像力が膨らむかなと思って。曲を聴いていただくとき、皆さんの境遇に当てはめたり、色々な解釈をしていただいたら、何度も楽しめるのではと思っています。
──ほかに明るい光が見えるような『Trust』や、『Never too late』など、自分を後押ししてくれるような曲も素敵ですね。
落ち込んだときに力を与えてくれるのがエンタテインメントですよね。このアルバムを制作しているときは、こんな状況(新型コロナウイルス感染拡大)になるとは思いませんでしたが、やっぱり人生って色んなことがあるし、少しでも音楽で元気になってもらいたい、という思いで応援ソングはつくりました。
──最後を締めるのが力強いチューンの『KINGDOM』です。
これは先ほどもお伝えした「王族の血を引く双子の王子」をイメージしていて、1番の歌詞が弟、2番の歌詞が兄で、二人でキングダムをつくる、そして皆さんとキングダムを目指すという思いが詰まっています。
──「紅蓮の炎が燃える」という冒頭の歌詞など、言葉選びがとても凝っているなと思うのですが、七海さんは読書がお好きとのことで、普段から歌詞創作のために言葉を意識されているのでしょうか?
やはり目に留まった言葉や、本を読んでいて響いた言葉はメモするなど、意識するようになりました。宝塚在団中はそういう時間もなかったので、退団してアーティスト活動をするようになってからですね。
──昨年のミニアルバムでもオリジナル楽曲をすべて作詞されていましたし、作詞は好きな作業ですか?
好きですね。テーマを決めて、曲に自分の言葉をハメていくというのが楽しいです。でも、うまく出てこないときもあって、ワンフレーズに半日や1日かかるときもあれば、数時間で1曲すべてハマるときも。曲やそのときのメンタルにもよるのですが、納得いくものができた瞬間はとても達成感があります。
──一人称が「僕」や「俺」と違うだけでも印象が異なりますし、色々な世界観がありますね。
前回のミニアルバムは、いつも応援してくださっている皆さんへの気持ちを込めたのですが、今回はもちろんそれもありつつ、役として想像しながら歌詞を書いた曲も結構あって。そういう意味では男らしい人だと「俺」というように、想像力を膨らませて歌詞を書きました。

──このアルバム制作を通して、新たにご自身の個性や声について発見はありましたか?
私の好みでもあるのですが、言葉がきちんと伝わってほしいというのがあって、全曲歌詞がはっきりと聞こえるようになっているのが、私の個性かな。言葉の持つ力が皆さんに届いたらいいな、という思いはありますね。
──5月に開催される予定だった、アルバム『KINGDOM』のワンマンライブが、新型コロナウイルスの影響で延期となってしまいましたが、開催の折にはどんなライブにしたいですか?
今はお互いに会えないという寂しさがあると思うので、次にお会いできたときは、愛を確かめ合うようなライブにしたいです。やはり『KINGDOM(王国)』というタイトルなので、国を一緒につくるような一体感のあるライブにしたいですね!
──卒業された宝塚歌劇団も6月末まで公演中止が決定し、同期生の雪組トップスター・望海風斗さんの退団日延期も発表されましたが、卒業生としてどのような想いがありますか?
私も今は宝塚ファンの一人ですが、やはり宝塚を観るとすごく元気をもらえて、嫌なことがあっても3時間夢の世界へつれていってくれる。どこを探してもない世界だと思うので、再開を待ち望んでいます。舞台を観られず寂しく思っている方に、愛を届けてほしいですね。私自身、同期生や後輩などみんなが頑張っている姿を観て、私もより頑張ろうと思えるので、これからもそうやって高め合っていけたらと思います。
七海ひろき フルアルバム『KINGDOM』
2020年4月15日(水)発売
[初回限定盤 CD+DVD]
KICS-93910/3500円(税別)
[通常盤 CD]
KICS-3910/2500円(税別)
アニメ『ソマリと森の神様』(各種配信サイトにて)
※薬師の小鬼「シズノ」役として出演
アニメ『織田シナモン信長』(各種配信サイトにて)
※「三津秀人」役として出演
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