コロナ陽性判定が出る前に知っておきたい宿泊医療施設の現状

2020.4.12 10:00

協力要請に約21000室集まったという「軽症者等の宿泊療養にかかる宿泊施設の応募状況」(府知事定例会見でのスライドより/4月8日・大阪府庁)

(写真3枚)

新型コロナウイルスの感染拡大により、新たな宿泊療養施設で陽性者の受け入れを4月13日からおこなう大阪府。感染者の発生も身近になってきた今、万が一、陽性になった場合に、宿泊療養施設での生活がどういったものになるのか、府の担当者に話を訊いた。

まずPCR検査(コロナをはじめとする感染症の判別検査)で陽性だった場合、保健所の防護服に身を包んだ職員が自宅まで自動車などで迎えに来て、療養先に移送。その際、重症だった場合はICUが整っている医療機関へ、無症状・軽症者はホテルなどの宿泊療養施設に搬送される。

宿泊療養施設の部屋では、内線電話を使って職員らと会話できるうえ、本来はホテルなどの宿泊施設のためWi-Fi環境やテレビも完備。自身のPCやスマホを持ち込めば外部との連絡を取り合うことも可能のようだ。

府の担当者は、「軽症患者の方は元気なため、ずっと部屋での生活には退屈してしまいます。Wi-Fi環境が整っていることは大きく、ネット通販で買い物した商品をホテルに輸送することも可能です」と説明。

また、「患者の方に用意していただくものは、着替え、保険証など通常の入院で必要なものを参考にしてください。あくまで軽症なため、できる限り院内で快適に過ごしていただけるよう、運動や精神的なケアもなど全力を尽くしていく考えです」と話す。

入院中は食事を始め、PCR検査や入院費などはすべて無料。症状が治まり、退院ができるタイミングはPCR検査を実施して陰性になり、その検査をした24時間後の検査でも陰性になった場合のみになる。

これらの対応手順は、国の「新型コロナウイルス感染症の軽症者等の宿泊療養マニュアル」に準拠。具体的な実施内容については、各自治体によって異なる。

なお、大阪府の吉村洋文知事は4月10日の囲み取材で、「陽性患者の入院に関して、無症状で元気にしている人が退院を希望しているが検査だけ陽性になってしまう、というケースがあることが課題」と現状を紹介。

「今後医療資源を活用する観点から、無症状で本人が自宅療養を希望し、自宅にハイリスク者がいないなどの環境があれば、退院し自宅療養で経過観察をおこなえるよう指示を出した」と、新たな方針を語っている。

取材・文・写真/岡田由佳子

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