常連が名残惜しんだ宝塚ホテル、最後の日

約93年続く歴史を誇る「宝塚ホテル」。現建築でスタッフが最後におこなったあいさつ
5月14日に移転する「宝塚ホテル」(兵庫県宝塚市)が、約93年にわたる洋館ホテルでの営業を3月31日に終了。最後のチェックアウトとなった4月1日の朝は、常連客が名残を惜しんだ。
地元の建築家・古塚正治氏によるルネサンス風の様式を取り入れた建築が特徴の同ホテル。1926年の開業時は最先端の社交場として、現在はそのクラシカルな空間が愛され続けてきたが、老朽化のため移転することに。
約40年間に渡って務めてきたスタッフの清水総一郎さんは、「親子三代にわたって、婚礼や記念日といった人生の節目にご利用いただき、その歴史の一部に関わることができて感謝しております」と話す。
清水さんにとって特に記憶に残ったのは、1995年の阪神・淡路大震災の年だそう。ガスなど周辺のインフラが止まった際、同ホテルは昔ながらの「重油」を燃料として当時使用していたことから、フィットネスクラブのお風呂を開放。「地域の方々から非常に感謝していただき、大変ななか少しでも貢献することができたのが印象深い思い出です」と振りかえった。
両親とともに伊丹市から訪れた30代の姉妹は、「宝塚歌劇を観劇した際に食事に訪れたり、宿泊したり、家族全員にとって愛着があるホテルです。レトロな雰囲気が味わえるのはもちろんのこと、ほかでは味わえない温かく迎え入れてくれるサービスが好きでした」と語った。
スタッフ全員が当日の朝はチェックアウトの客を出迎え、最後の客は、「ありがとうございます。最高でした! みなさまお元気で!」と挨拶しながら記念撮影をおこなった。新しいホテルは「宝塚大劇場」の西隣に位置し、「夢のつづき」が新コンセプト。シャンデリアや緞帳など歴史ある品々は移設される予定。
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