開かずの踏切を解消、奈良・大和西大寺駅に新通路が開通

2020.3.29 20:00

通路の開通で駅北側と南側へ行き来しやすくなるが、「南側駅前広場」と合わせて2021年3月末の完成に向けて引き続き工事がおこなわれる「近鉄大和西大寺駅」(3月28日撮影)

(写真4枚)

奈良市の中心街と大阪・京都・奈良中南部方面を結ぶ県北部最大のターミナル駅「近鉄大和西大寺駅」(奈良市)が改装中。4月19日から同駅の北口と南口を結ぶ南北自由通路の一部が開通し、中央改札口が新設される。

線路の切り替えポイント(分岐器)が多い平面交差駅として鉄道ファンに知られる同駅。1日の乗降者数は約48000人(2018年11月13日調査)と利用者が多く、駅と線路をまたいだ南北エリア(北側の大型商業施設と南側の住宅地エリア)を行き来する人も多い。

しかし、歩行者ルートは踏切か地下通路での通行手段しかなく、踏切に至っては「開かずの踏切」として近隣住民を長年悩ませてきた。さらに道幅も狭く、バリアフリーに対応できていないという問題も抱えていた。

これらの問題解消のため、2017年11月から奈良市と近畿日本鉄道が「南北自由通路」の整備に着手。今回、当初の予定より3カ月前倒しで開通し、一部が利用できることになった。

これにより24時間バリアフリーで駅の南北を往来でき、自転車の通行も可。自転車もエレベーターを利用でき、通路は押し歩きとなる。

19日・朝5時頃に開通し、朝9時に開通テープカットのセレモニーが開催。なお、北側の階段1カ所とエスカレーターは整備中で、2021年3月完成予定。

文/いずみゆか

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