御堂筋線の終電延長実験、出入口を要確認

2020.2.2 08:00

大阪メトロが実施する終電延長のポスター

(写真8枚)

【2月21日の終電延長実験は中止】

大阪メトロ御堂筋線(なかもず〜江坂間)でおこなわれた、終電を2時間延長したことによる経済効果を調査する実証実験。初回の1月24日には、駅の改札へ行くための出入口にたどり着けない人が続出したという。

東京五輪が開催されるにあたり、終電を延長することでどういった経済効果があるのか。また、訪日外国人観光客らの夜の消費活動『ナイトタイムエコノミー』の需要について調査することが今回の目的。

梅田駅では新大阪行26時20分、なかもず行26時7分が終電時間となり、24日は「店が閉店するまで飲めた」「タクシーで帰ろうと思ってたから助かった」など、多くの人々が少し長めのナイトライフを楽しんだ。

一方で、告知が足りておらず、本来の目的である訪日外国人観光客のに利用が少なかったことや、SNSでは「駅員さんがかわいそう」という声、また「私鉄も同じく遅らせてくれないと意味がない」「江坂までじゃなく千里中央まで入れてほしかった」など、御堂筋線だけでは帰宅できないという意見も。

そして公式サイトに表記されていたものの、終電延長中に利用できたのは一部の改札・出入口のみ。終電付近にはそれを知らなかった人々が焦りながら立ち往生する姿が多く見られた。

終電延長の実証実験をおこなう大阪メトロ・御堂筋線。写真は淀屋橋駅の様子
終電延長の実証実験をおこなう大阪メトロ・御堂筋線。写真は淀屋橋駅の様子

25時半頃まで梅田駅周辺で飲んでいたという29歳の女性は、「ホームに向かう出入り口が封鎖されていて、焦りました。周りにもそんな人がたくさんいて、知らない人同士で情報交換していましたが、海外の観光客はあまりいませんでしたよ」と、振りかえる。

実験は2月21日の金曜日にも再び開催される。ほろ酔いになったときのために、主要駅(梅田・なんば・天王寺)各駅の終電延長実施時における利用可能出入り口を紹介する。

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