頭にピン球!?尼崎で押しチャリンピック

2019.11.25 15:00

ピンポン玉を落とさずに60メートルのコースをいかに優雅に歩くかを競う押しチャリンピック』(24日・尼崎市内)

(写真2枚)

頭上にピンポン玉を乗せて、どれだけ美しい姿勢で自転車を押せるかを競う『押しチャリンピック』。その第3回大会が23日、「三和本通商店街」(兵庫県尼崎市)で開催された。

同イベントは、「尼崎自転車まちづくり推進条例」に基づいて、自転車事故のない町づくりの一環としておこなわれているもの。歩行者優先の商店街で、安全のために自転車の押し歩きを呼びかけるため、2017年にスタートした。コースは三和本通り商店街の7丁目入り口付近から「来恋夢(くるむ神社)」をゴールとする全長60メートルだ。

特徴は頭上に置かれた10個のピンポン玉。これを落とさずに「いかに華麗にゴールするか」が競われるのだが、ヘルメットの上に取り付けられた浅いプラスチック製のお皿では軽く転がりやすいピンポン玉はポロポロ落下。レース前の意気込みを聞くインタビューに答えるだけで落ちてしまうほど、頭上でキープすることは相当難しい。

水分補給のパフォーマンスをした瞬間、頭上のピンポン玉が落下したサイクルレースウェアの参加者(24日・尼崎市内)

しかも、今年からコースに凸凹スペースとポージングするコーナーが新たに登場。ここを通過するときの落下が続出する結果に。それでも、抱っこひもで赤ちゃんを抱えたお母さんがひとつも落とさずゴールしたり、場違いさながらのサイクルレースウェアでパフォーマンスしたり、七五三の衣装で颯爽と快走する子供の姿にみんな、拍手喝さいで大盛況。

発起人の尼崎市役所職員・柏木洸一さんは、「面白いことを真剣にやって、みんなが笑えるようなイベントにして押しチャリを浸透させたかった。子どもたちも楽しんで大切さを知ってくれる。子どもが大人に押しチャリを教えることも多い。これからも毎年開催して、楽しく押しチャリを進めていきたい」と語った。

イベントには小さい子どもからお年寄りまで、幅広い層が参加。自転車を押しながら真剣に慎重に進む様子に終始、緊張感と笑いが溢れていた。

取材・写真/岡田由佳子

『第3回押しチャリンピック』

日時:2019年11月24日(日)
会場:三和本通商店街(兵庫県尼崎市)

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