大阪市、無責任なエサやり行為には課金も

無責任なエサやり行為に関する条例について説明する大阪市・松井一郎市長(21日・大阪市役所)
大阪市内で深刻化している無責任なエサやり行為に関する条例について、松井一郎市長は21日の定例会見で「住民の迷惑を考えない自己満足的なエサやり行為は、条例に基づいて指導し、課金もおこなう」と語った。
現在、市では「ハト・カラスその他の動物に対する無責任な餌やり行為による生活環境の悪化を防止するための条例改正について(案)」として条例の制定を検討。しかし、私たちの生活のなかには、駐車場や公園などでノラ猫やノラ犬を発見することもあり、かわいさからエサをあげる人も少なくない。この条例にはどのような規制があるのか。
松井市長は会見で、「餌をやりっぱなしで残飯を腐らせたり、糞尿を放置するなど、自己満足的なエサやりは住民が迷惑行為としてとらえ、特定できたらまず指導を始める。これまで、条例がないため開き直る人が多かった。条例によりルールを徹底できる」と語る。
特に深刻なのが、住吉区のエサやりによる迷惑行為。ハトの大群に対し、大量の食パンを投げたり、大量の米粒をまき散らしたり、他人の家の前に大量にエサを置いて餌付けし、片付けもせずそのまま放置。その結果、大量に集まった鳥獣たちが、連日ベランダや家の前に糞をし、住民たちがかなり迷惑を被っているというもの。

確かに、こういった自己満足的なエサやりは「迷惑行為」に当たり、条例でしっかりと規制する必要があるだろう。ただ、この条例では、決して愛情をもったエサやりを禁止することではないということ。エサをあげたらゴミを持ち帰ったり、残飯を片づけるなど、きちんとマナーを守れば条例違反にはならない。
自宅で猫を飼っている松井市長は、「私も家では毎日猫にエサはあげるし、毎日トイレの掃除もしっかりしている。でも、小さいころは周りに畑も多くて、散歩に出かけたとき犬の糞はそのままだったから今は反省している。マナー違反だったと思う」とコメント。
今後、焦点となってくるのは、どこまでが迷惑行為に当たるのか。大阪市には、その明確化が求められていくだろう。
取材・写真/岡田由佳子
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