ミュシャとオルリク、2人の巨匠と日本展

2019.11.1 07:00

アルフォンス・ミュシャ「ラ・プリュム」誌の黄道十二宮カレンダー 1897 インテック蔵 ※11/2〜24展示

(写真7枚)

チェコ出身の2人のアーティスト、アルフォンス・ミュシャ(1860~1939)と、エミール・オルリク(1870~1932)。彼らと日本の関係を巡る展覧会が、「和歌山県立近代美術館」(和歌山市吹上)で、11月2日からおこなわれる。

ミュシャはパリで活躍し、女優サラ・ベルナールを描いたポスターにより一世を風靡した。当時のパリはジャポニスム(日本趣味)とアール・ヌーヴォーが一大ブームとなっており、ミュシャはアール・ヌーヴォーを代表する画家である。彼の活躍は日本にも紹介され、文芸雑誌『明星』や洋画団体「白馬会」周辺の画家たちに影響を与えている。

エミール・オルリク 築地第一ホテルの前の人力車 1901 パトリック・シモン・コレクション、プラハ

一方、オルリクはプラハを拠点にしていたが、ベルリンやウィーンでジャポニスムの潮流に触れ、日本への憧れをつのらせた。1900年から翌年には来日し、浮世絵版画の彫りや摺りを学び、自ら多色摺りの木版画を制作。また、画家である彼が版画を制作する姿は一部の日本人作家に影響を与え、日本の創作版画が誕生する機縁となった。

本展ではミュシャとオルリクの作品を中心に、2人から影響を受けた日本人作家たち、オルリクと交流のあったウィーンやボヘミア地方の作家たちを紹介。20世紀初頭にグラフィックを舞台に展開した、日欧の影響関係を探る。

文/小吹隆文(美術ライター)

『ミュシャと日本、日本とオルリク』

期間:2019年11月2日(土)~12月15日(日)※月曜休(11/4・11開館、
11/5・13休館)  
時間:9:30~17:00 ※入場は16:30まで
会場:和歌山県立近代美術館(和歌山市吹上1-4-14)
料金:一般1000円、大学生800円
電話:073-436-8690

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