東京の劇団が流入、アートの街・豊岡市

「江原河畔劇場(仮称)」オープンの案内チラシ
城崎温泉で知られる兵庫県豊岡市に2020年3月末、新しい小劇場「江原河畔劇場(仮称)」がオープン。これを機に、これまで東京を拠点にしていた劇団「青年団」が同市に移転してくる。
2005年に1市5町が合併した豊岡市。旧城崎町には「城崎国際アートセンター」、旧豊岡市には「市民プラザ」と「市民会館」、出石町は「出石永楽館」とさまざまな劇場が点在しているが、人口が2番目に多い旧日高町には劇場がなく、特急停車のJR江原駅近くに小劇場を作ることになった。
青年団の主宰・平田オリザは、「築100年くらいの町役場の跡を改装して小劇場に。うちの劇団が移って、公設民営となる。川沿いにあるんですけど、上流にちょっと行くと私の家が建つ予定です。私は、9月末には兵庫県民になります」と打ち明ける。
同市には2021年に、平田が学長候補の県立「国際観光芸術専門大学(仮称)」も開学予定。「教員のなかに、スウェーデン王立バレエ団でプリンシパルだった児玉北斗さんと木田真理子さんも。ともに2021年から豊岡市に住みます。世界トップで活躍される方も、青年団も住む。河合美智子(オーロラ輝子)さんも住んでる。そんなアーティストが普通に住む街になっている」という。

「(劇場ができる)江原は、明け方に鹿の親子が庭にやってくるというところなのですが、特急の止まる江原駅まで歩いて4分、高速道路のインターチェンジまで車で5分、空港まで車で10分・・・。東京の人にいうと、それはどういうところですか? と言われるんです」と笑顔を見せる。
劇団の活動としては、「江原で全部初演をし、そのあとに国内ツアーや東京に出る。豊岡を中心にコミュニケーション教育の仕事がすごく増えてるので、そういうスキルを持っていれば豊岡の方が住みやすい。大学の教員になる人間もいるので、すでに移住か決定しているだけで10家族30人くらいになっています」と豊岡に腰を据えるようだ。
「私は劇作家をやる前は冒険家をやっていた。日高町というのは、僕にとってもっとも尊敬する植村直己さんのふるさとです。そのふるさとに住むことは、これほどの喜びはないです。ここで最後の冒険をする」と意気込んだ平田。2020年には『豊岡演劇祭』を開催する予定で、さらに多くのアーティストが同市に集まることになる。
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