半野喜弘、大先輩・坂本龍一に「勇気を出してダメ出ししたら…」

2019.7.26 22:00

FM OH!『LOVE FLAP』にゲスト出演した音楽家で映画監督の半野喜弘、左はDJの赤松悠美(25日・大阪市内)

(写真2枚)

大阪・岸和田市出身、パリ在住の音楽家・半野喜弘が25日、FM OH!『LOVE FLAP』(月〜木曜・11時半)にゲストで出演。長編監督第2作となる映画『パラダイス・ネクスト』について語った。

半野といえば、ジャズやヒップホップ、エレクトロ、さらにはオーケストラ音楽までを自在に操り、90年代のクラブカルチャーを牽引してきたひとり。近年では、現代アジアを代表する監督たちの劇伴音楽を手掛け、2016年には映画『雨にゆれる女』(青木崇高 、大野いとのW主演)で長編監督デビューも飾っている。

そんな半野の最新作『パラダイス・ネクスト』は、隠れるように台北で生きる男の前に、何者かに命を狙われるお調子者の男が現れ、そこから2人の閉ざされた過去が明らかになっていく、というもの。半野は、「妻夫木くんと豊川悦司さんが、なにもカタチになってない段階から、『オレたちがやりたい!』と言ってくれたことが、すべての原動力になっている」と振りかえる。

また、日本・台湾合作となった本作について、「ストーリーを追っかけてもらう映画ではなく、台湾の空気感、湿度、温度、色彩を感じて、そこに浸ってもらうことで、僕たちの日常よりも少し自由になれるというかね。フワッと地上から自分が浮くような、音楽に近いかもしれないですね」とコメント。半野の音楽にも通ずる美しさが堪能できる1本となっている。

そして、同映画のテーマ曲を手掛けるのは、教授こと坂本龍一。最初の数回、イメージと違ったという半野は、「大先輩ですけど、勇気を振り絞って、ダメ出しをしたんです。そしたら次に来たメールが、『半野くん、この曲ボツったら、俺マジでキレるからね。坂本』って書いてあって。俺、怖すぎて聴くのに2日くらいかかって(苦笑)。聴いたら、僕が望んでいる以上のものを書いてくれて。やっぱりスゴい人なんだなぁって思いました」と裏話を披露。同映画は7月27日から、大阪「シネ・リーブル梅田」ほかで上映される。

FM OH!『LOVE FLAP』

映画『パラダイス・ネクスト』
2019年7月27日(土)公開
監督:半野喜弘
出演:妻夫木聡、豊川悦司、ほか
配給:ハーク

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