身近な古墳が世界遺産に、長年の夢実現
大阪府の堺市・藤井寺市・羽曳野市にまたがる「百舌鳥・古市古墳群」が7月6日、世界遺産に登録。アゼルバイジャンで開催された『第43回世界遺産委員会』では満場一致で承認され、街なかに古墳が現存することも大きなポイントとなった。
2006年から世界遺産に向けた取り組みが始まり、2017年に4度目にして国内推薦に選定。2019年5月にイコモス(国際記念物遺跡会議)から勧告された同古墳群。多目的ホール「フェニーチェ堺」(堺市堺区)では、7月5日・6日に『「百舌鳥・古市古墳群」世界遺産委員会 パブリックビューイング』を開催され、登録の可否が審議される様子を中継した。
委員からは「10年以上かけたとあってすばらしい調査書、読んでいて面白い」「日本だけの文化」「街の真ん中にある古墳が、このように残っているとは信じられない」と称賛のコメントばかりで、異議は申し立てられず。審議開始から約15分、他国に比べて短時間で決定が発表され、会場に集まった人々は歓喜の声を上げた。
もともと5日に登録が想定されていたこともあり、2日とも長時間待っていた人々が大半だった同会場。「ニサンザイ古墳(堺市北区)近くに住む親子3人組は、「昨日は17時半から23時まで、今日も夕方までずっと待っていました。16年前に家を買うきっかけとなったのが、窓から見えた美しい古墳の景色。年月をかけ整備され、きれいになったのを見ていたので、楽しみに待っていました」と、語った。
また、『堺おおいずみロータリークラブ』の一員である女性は、「反正天皇陵古墳(田出井山古墳・堺市堺区)がすぐ近く。父と一緒に約10年前から活動して、オリジナルのぼり旗も2代目。学校のレクリエーションも古墳だったり、古墳とともに育ってきました。とにかく感無量です」と、満面の笑顔を浮かべた。
4世紀後半から6世紀前半にかけて、堺市・羽曳野市・藤井寺市で230基以上造られたと言われており、現在は89基(うち49基が世界遺産に登録)が現存。公園・学校・工場内にあったり、隣に家が建っていたり、「こんもりした緑が見えたら、古墳だなって。特別なものに感じないぐらい」という声もあったほど、周辺市民にとって身近な存在だ。
今回の登録で世界からの観光客が訪れる可能性が高くなった「百舌鳥・古市古墳群」。日常に溶け込んだ古墳だからこそ、今後の施策に注目が集まっている。
関連記事
あなたにオススメ
コラボPR
-
ホテルで贅沢に…大阪アフタヌーンティー2024年最新版
NEW 2024.4.22 14:00 -
ホテルで甘いものを満喫、関西スイーツブッフェ・リスト
NEW 2024.4.22 14:00 -
新しくなった西宮ガーデンズで新店巡り[PR]
2024.4.12 11:00 -
淡路島の観光&おでかけ&グルメスポット、2024年最新版
2024.4.4 12:00 -
鉄道系YouTuber西園寺、フリーきっぷで高知旅[PR]
2024.3.29 13:00 -
さらに便利に!子ども連れに人気のガーデンズ[PR]
2024.3.29 07:00 -
華やかスイーツ!大阪のいちごブッフェまとめ・2024年版
2024.3.26 13:00 -
「これハマる」女子が喜ぶスポーツ観戦とは?[PR]
2024.3.26 12:00 -
高知の観光&おでかけ&グルメ情報、2024年最新版[PR]
2024.3.23 09:00 -
家族で遊べる「まきのさんの道の駅・佐川」の遊び方[PR]
2024.3.23 09:00 -
知る・買う・食べる!牧野植物園「ラボテラス」[PR]
2024.3.22 09:00 -
関西で楽しむ春のお花見、桜の名所
2024.3.21 11:00 -
体験・温泉も、泊まれる伝統工芸の里がアップデート[PR]
2024.3.21 09:00 -
高知が誇る絶景温泉と藁焼きカツオに浸れる名湯宿[PR]
2024.3.20 09:00 -
華やかスイーツ!神戸のいちごブッフェまとめ・2024年版
2024.3.19 14:00 -
華やかスイーツ!京都のいちごブッフェまとめ・2024年版
2024.3.19 13:00 -
インタビューまとめ【芸人編】
2024.1.26 16:00 -
【大阪編】今買いたい、手土産まとめ
2023.11.20 15:00