トミーズ健「スベらなくなったら終わり」

2019.6.25 20:00

人が少ない場所で、ひとりでサーフィンを楽しむトミーズ健 写真提供:MBS

(写真3枚)

芸人やアスリートの「もうひとつの才能」に注目したドキュメンタリー番組『OFLIFE(オブライフ)』(MBS)。25日の放送回では、漫才コンビ・トミーズ健の、サーフィンで見せるもうひとつの顔を追う。

5月のある晴れた日、関西のサーファーたちの聖地と呼ばれる和歌山県・磯ノ浦に、健の姿があった。いつも1人で車を運転してサーフィンに出かけるが、駐車場に着くなり、「健ちゃんが来た」「健ちゃん、今日は(人が)いっぱいやで」と、顔見知りが次々声をかけて来る。なかにはプロサーファーや、小学生サーファーもいてあっという間に健を取り囲む。

健がサーフィンと出会ったのは、大学の浪人時代。「当時はサーフィンが大ブームで、みんなやってた。ファッションも音楽もみんなサーフィンやった」と振りかえる。その後、長い間サーフィンとは離れていたが、あるテレビ番組の企画をきっかけに、10年ほど前から再びサーフィンを始めたのだという。

自らの芸人人生を「大きな波に翻弄されたみたい」という健は、幼なじみの雅と漫才コンビを組んでNSCに入学。デビューするやいなや数々の漫才賞レースで優勝し、東京へ進出したものの、「早よ(大阪へ)帰りたいと思っていた」と健。当時を振りかえって、相方の雅は「最初のイメージと今のイメージと全然違う。前は漫才の合間によく部屋に籠ってしまう人間やった。ロビーに座って師匠と喋って、コミュニケーション取って、いろんな喋りを覚えなあかん、と言ったら、ずっとロビーにいるようになった。何かをつかんだのかも・・・」という。

相方の健のことを語るトミーズ雅 写真提供:MBS

次第に多くの後輩から慕われるようになった健を、たむらけんじは「あの感じはオンリーワン。先輩からも後輩からもいじられる。後輩からいじられても嫌な顔を見せないところがすごい」と言い、10年以上一緒に仕事をしてきた千鳥の大悟も、「健さんのかっこ良さは言わん方がいい。本人が嫌がるから」と話す。

5月26日に還暦を迎えた健。「(サーフィンは)仕事と一緒くらい大事。両方ともちゃんとできてない、だから楽しい。完璧になったら終わりやから」と語り、自ら「舞台でも海でもスベってる。スベらなくなったら終わり」と笑う。この模様は6月25日・深夜2時14分から放送される。

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