ゴジラ対エヴァ「本当に映像になるとは」

2019.6.2 15:00

会見に応じたグラウンドワークスの佐竹寛さん(左)と東宝の吉川哲矢さん(30日・USJ)

(写真5枚)

ゴジラとエヴァンゲリオンが対決するオリジナル4D映像が制作され、「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」(大阪市此花区)で公開されている。制作に関わった東宝とグラウンドワークスの関係者がその思いを話した。

庵野秀明監督が両作で監督を務めたことから、「ゴジラ対エヴァンゲリオンというワードは、2016年の『シン・ゴジラ』のときに生まれました」と、エヴァの版権を管理するグラウンドワークスの佐竹寛さんはいう。

「当時は、キーワードを軸に自由にイラストやアートを描いていただくという企画。ファンの間では、『実際に戦ったらどうなんだろう。ぜひ映像で観てみたい』という声もあった」というが、東宝の吉川哲矢さんは、「映像化は非常に難易度が高いと理解しており、映像化しない方向で話は進んでいた」と明かす。

その後、USJからオファーを受け、「一度お断りしたんですけど、何度も熱いオファーをいただいた。今年でゴジラが誕生して65周年、『ユニバーサル・クールジャパン』が5周年、そして2020年にエヴァ劇場版の新作公開と、すごくいいタイミング。弊社内も説得して実現することに。誰でもワクワクするようなプロジェクトを実施できるのはうれしい」と吉川さんも喜ぶ。

本編前のプレショー会場には、第3新大阪市の市章や風景が描かれる
本編前のプレショー会場には、第3新大阪市の市章や風景が描かれる

今回の舞台は架空の都市・第3新大阪市。「エヴァが第3新東京市という場所を舞台にしているので、自然に決まりました。ただ実際に作り込んでいくにあたっては、市章や実際の大阪市の風景をどのように要塞都市に落としこんでいくのか話し合い、こだわりが詰まっています」(佐竹さん)という。

道頓堀や新世界など大阪の代表的な観光スポットが登場し、「大阪に馴染みのある方にとっては、あの風景がこのようになるのかという驚きや楽しみを感じてもらえるのでは」(佐竹さん)とも。

また映像化にあたり、「エヴァがゴジラと実際に戦うと勝敗はつかないもの。それをお互いのファンが納得のいく見せ方をするのが大事」(佐竹さん)と考え、「第3の敵がストーリーに必要、共に戦う敵としてふさわしい怪獣といえばキングギドラ」(吉川さん)と、巨大怪獣2体とエヴァの迫力ある戦いが完成した。

佐竹さんも「本当に映像になるとは私も思っていなかった」と明かすほど、貴重なコラボ映像作品『ゴジラ対エヴァンゲリオン・ザ・リアル 4D』。期間は8月25日まで。

『ユニバーサル・クールジャパン 2019』

期間:2019年1月18日(金)〜8月25日(日)

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