ハート型うちわ舞う、世界遺産・唐招提寺
2019.5.20 20:00

うちわまきの様子。鐘の音にあわせて、計4名の僧侶が鼓楼の2方向から「うちわ」(宝扇)をまく
(写真3枚)
世界遺産「唐招提寺」(奈良市)で、中興の祖・覚盛上人の命日(5月19日)に営まれる法要「中興忌梵網会」(ちゅうこうきぼんもうえ)。法要後に恒例の伝統行事『うちわまき』もおこなわれ、大勢の人で賑わった。
『うちわまき』は、国宝「鼓楼(ころう)」の2階から僧侶がハート型のうちわ(宝扇/ほうせん)500本をまく伝統行事。受け取った人は厄除け、魔除けのご利益があるという。
今年で覚盛上人が亡くなって770年の御遠忌にあたり、更に日曜日となった今回。開門前の朝8時過ぎには「うちわまき参加券」(先着500名)が無くなるほど、例年以上の活気となった。
朝3時半起きで、参加券を求め並んだという福本さん(兵庫県姫路市在住・50代女性)は、「記念すべき年なので、絶対に来たいと思った」とうちわを手に笑顔。また、奈良市内から訪れた50代の藤本さん夫婦は、「初めて参加したが、迫力があった」と楽しそうに話した。

元々は鎌倉時代、同寺を復興した覚盛上人が、蚊を叩こうとした弟子に対し「血を与えることも布施行」と不殺生を説いた事に由来。上人が亡くなった際、その遺徳から蚊を払うためのうちわを供えた事がはじまりと伝わる。唐招提寺の石田副執事長は、「(うちわまきが)事故も無く無事に終わり、覚盛さんの教えが少しでも広がったようでうれしい」と賑わいを眺めながら語った。
取材・文・写真/いずみゆか
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