神戸で、横尾忠則流「美術」と「笑い」展

《ライオンと緑の月》1996年 作家蔵(横尾忠則現代美術館寄託)
画家でグラフィックデザイナーでもある横尾忠則。彼の作品に見られる「笑い」の要素に着目した展覧会『人食いザメと金髪美女 笑う横尾忠則』が、「横尾忠則現代美術館」(神戸市東灘区)で、5月25日からおこなわれる。
横尾作品の「笑い」とは何なのか。本展では3章仕立てでその考察がおこなわれる。「仕組まれた謎」では、同一画面に共存する謎めいたイメージに着目する。それは、緊張感ある画面に異物を挿入することで生じる滑稽さや、弛緩的な要素が笑いを誘うということである。

一方「挑戦する笑い」では、アンリ・ルソー、ルネ・マグリット、ポール・デルヴォーなど、過去の巨匠の作品を引用した作品が登場する。そこでは引用元の作品世界が横尾流に換骨奪胎され、観客は違和感の正体を探しながら美術史を旅するのだ。
そして「伝統と創造:スーパー狂言」では、2000年に上演された「ムツゴロウ」と、2003年上演の「王様と恐竜」の装束や舞台衣装を展示(どちらも原作は梅原猛、演出は二世 茂山千之丞)。狂言にのっとり物語に忠実でありながらも、従来の形を絶妙に外したそれらからは、横尾、梅原、茂山のまじめな遊び心がうかがえる。
また、7月13日には狂言師の茂山七五三、茂山千之丞、鈴木実を招いて、狂言「附子」の上演とトークショーを開催(先着100名、参加無料)。美術展と狂言を同時に見られるまたとない機会なのでお見逃しなく。展覧会の期間は8月25日まで、料金は一般700円。
文/小吹隆文(美術ライター)
『人食いザメと金髪美女 笑う横尾忠則』
期間:2019年5月25日(土)~8月25日(日)※月曜休(7/15・8/12開館、7/16・8/13休館)
時間:10:00~18:00(金土曜~20:00)※入場は閉館30分前まで
会場:横尾忠則現代美術館(兵庫県神戸市灘区原田通3-8-30)
料金:一般700円、大学生550円、70歳以上350円、高校生以下無料
電話:078-855-5607(総合案内)
関連記事
あなたにオススメ
コラボPR
-
大阪スイーツビュッフェ・リスト2025年版、ホテルで甘いものを満喫
NEW 22時間前 -
華やかスイーツ!京都のいちごビュッフェまとめ・2026年版
2025.12.5 14:00 -
華やかスイーツ!大阪のいちごビュッフェまとめ・2026年版
2025.12.5 11:00 -
大阪クリスマスケーキ2025年、高級ホテルから百貨店まで
2025.12.5 10:30 -
京都クリスマスケーキまとめ2025年、百貨店から高級ホテルまで
2025.12.4 11:00 -
独自の進化を遂げた「宮崎うどん」3つの謎に迫る[PR]
2025.12.3 08:00 -
大阪・関西ランチビュッフェ2025年版、ホテルの食べ放題を満喫
2025.12.2 11:00 -
大阪アフタヌーンティー2025年最新版、編集部取材のおすすめポイントも
2025.12.2 11:00 -
京都アフタヌーンティー2025年最新版、編集部取材のおすすめポイントも
2025.12.2 09:00 -
クリスマスはコスパ良く!ケーキやチキンをテイクアウト[PR]
2025.12.2 07:30 -
神戸を代表する4軒のバーで楽しむ『碧Ao』カクテル[PR]
2025.12.1 09:30 -
やなせ先生ゆかりの地で、「土佐弁」に触れる旅[PR]
2025.11.28 20:00 -
大阪のクリスマスランチ&ディナービュッフェ特集、ホテルで食べ放題・2025年版
2025.11.28 12:00 -
神戸アフタヌーンティー2025年最新版、編集部取材のおすすめポイントも
2025.11.28 10:00 -
狙うなら今!北海道の穴場スポットへ[PR]
2025.11.28 07:30 -
街を丸ごと遊び尽くせる、OMOろい旅 in 旭川[PR]
2025.11.23 11:00 -
Osaka Pointでおいしくたのしく大阪めぐり[PR]
2025.11.21 17:00 -
京都のクリスマスランチ&ディナービュッフェ特集・2025年版
2025.11.20 14:00 -
神戸のクリスマスランチ&ディナービュッフェ特集・2025年版
2025.11.20 13:00 -
関西人に調査! ○○は許せる? 許せない?[PR]
2025.11.20 11:00 -
現地取材で発見!知らなかった宇治の魅力【2025年最新版】
2025.11.8 09:00


トップ
おすすめ情報投稿
Lmaga.jpとは
ニュース
まとめ
コラム
ボイス
占い
プレゼント
エリア







人気記事ランキング




写真ランキング





ピックアップ







エルマガジン社の本

