幕末明治の奇才絵師・暁斎が神戸に降臨

河鍋暁斎《美女の袖を引く骸骨たち》 明治時代 ビーティヒハイム・ビッシンゲン市立博物館 通期展示(4章展示作品)
幕末から明治初期に活躍した絵師、河鍋暁斎(1831〜1889)。ときには体制批判も厭わないなど破天荒な生きざまを貫いたことでも知られる暁斎の展覧会が、「兵庫県立美術館」(神戸市中央区)で5月19日までおこなわれている。
圧倒的な技量と才能を有し、多様な作品を制作した暁斎。同展ではまず、暁斎の幅広い画業に着目し、掛軸、屏風、絵馬、錦絵、挿絵本、工芸品などを紹介し、同時に彼の幅広い交際と幕末明治の人的ネットワークにも言及する。
次に、「河鍋暁斎記念館」(埼玉県蕨市)が所蔵する約2200点の下絵類(下絵、版下絵、画稿、写生など)から精選した資料を通して、暁斎の制作プロセスの初期段階とそこから見える豊かな芸術性を紹介。また、幕末明治の社会や出来事を批評・諷刺した錦絵や挿絵本を通して、暁斎の作品がどのように当時の人々に浸透していったかを展観する。

さらに特集展示として、暁斎と親交の深かったお雇い外国人エルヴィン・フォン・ベルツの旧蔵品で、現在は「ビーティヒハイム・ビッシンゲン博物館」(ドイツ)が所蔵する暁斎作品が里帰りするのも大きな見どころだ。出品総数は約200点。鬼才絵師・河鍋暁斎の魅力と全貌に迫るまたとない機会である。料金は一般1400円。
文/小吹隆文(美術ライター)
『没後130年 河鍋暁斎』
期間:2019年4月6日(土)〜29日(祝・月)、4月30日(火)〜5月19日(日)※月曜休(4/29・5/6開館、5/7休館)
時間:10:00〜18:00(金・土曜〜20:00)※入場は閉館30分前まで
会場:兵庫県立美術館(神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1 HAT神戸内)
料金:一般1400円、大学生1000円、70歳以上700円 ※高校生以下無料
電話:078-262-0901(代)
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