ホストクラブで会えるアイドル、その本音

2019.3.19 20:00
(写真7枚)

「ホストのイメージを左右するのは、僕たち関西スワンなのかもしれん」

──関西スワンをきっかけにホストに興味を持った人も少なくはないと思います。そこで本業について伺いたいです。みなさんは各店で大人気ですけど、そもそも、女性に対してどういう癒やしを与えているんですか?

大也「もちろん女の子のタイプによるんですが、でもベースとして『普通のことはしない』があります。まず、お店に来てくれた子は、たくさん褒めるところを見つけるようにしてる。その日の髪型、服装はもちろんですけど、それをちゃんと伝えてあげるんです」

なつき「僕は『ザ・大阪のホスト』で、とにかくいっぱい喋るし、めっちゃ酒も飲むし、女の子も『なっちゃん、楽しくやろうや』ってなりますね。お客さんをちゃんと見て、『この子がこんな感じか』と見極めて、話しやすい雰囲気を作ることを心がけてる」

「童顔ムードメーカー」こと、なつき(大阪出身の26歳)

──癒やしというよりも、どう楽しませるかってことですね。

なつき「ホスト遊びって、安くも遊べますけどとことん楽しもうと思うと値段が大変なことになるときもあるじゃないですか。だから、大也も話したように、やっぱり普通じゃないことをやってあげなきゃいけない」

輝「僕はどちらかというと、女の子の話をきっちり聞くようにしますね。自分のことを話したい子も多いですし。聞き手に回ることで相手を癒やせているのかもしれんけど、逆にグイグイと話題を作って話すのがまだまだなので、そこが今の課題」

関西ホスト成り上がりオーディショングランプリの花咲輝(大阪出身の21歳)

月「女の子は十人十色。静かに飲みたい人もいればワイワイしたい人もいる。だから常に相手をよく見て、何を求めているかその場に応じて動けるように意識しますね。ただ一番に考えるのは、『僕だったら、こういうことをしてほしい』ってことですね」

なつき「今日の月の答え、ちょっと優等生すぎへん!?」

月「(笑)。僕はおもしろい話ができるタイプではないし、あとホストは接客業ではなく、相手がうれしいことをするものだと思っているので」

カイト「とりあえず酒を飲んで楽しくしたい。嫌なことがあったら、その場では全部すっきり忘れるのが一番。安くないお金を払って、病みに来る必要はないですよね。楽しいことで夢中にさせてあげたい。それで僕を選んでくれているなら、とことん『俺を選んで正解やな』と思わせたいですね」

「ドSの2000万王子」こと桐生カイト(大阪出身の24歳)

──本業とアイドルの両輪で今後も活動していかれますが、関西スワンとして皆さんが目指すテッペンってどのあたりですか?

輝「ホストをやりながらアイドルをやっているのは異色やと思うし、やるからには、Mステ(ミュージックステーション)いっときますか!」

月「僕もテレビが1つの目標。夜の業界ではそれなりに名前を知っていただいているけど、一般的な認知はもちろんない。僕らの活動をテレビまで広げて、おじいちゃん、おばあちゃんから小さい子まで楽しんでもらいたいです。『あ、関西スワンって聞いたことがある』という風になってほしいんですよね」

──リリースイベントには、小さなお子さんも見に来ていましたよね。子どもはホストクラブには当然来ないですし、仕事上ではまず出会わない年齢のお客さんですよね。

なつき「ホストという仕事が小さい子にも理解され始めているのは、まさに時代の流れだと思うんです。現役ホストのアイドルグループとして、良いか悪いのかはわかりませんが、ちゃんと影響を与えることができているんだという実感があります」

カイト「確かにホストは事件があったりもするし、危ないイメージを持たれる。でも、変えていけるように努力していくべき。そのイメージを良くしたり、悪くしたりするのは、今は僕たち関西スワンなのかもしれん」

月「そうやな。僕らの行動ひとつが、『あ、やっぱりホストだな』になるのか、または『ホストなのに意外だな』につながるのか。それは今後のやり方次第。子どもが見に来てくれたとき、それを意識し始めましたね。みんなに見られているんだなって」

関西スワン(左からカイト、月、なつき、輝、大也)
関西スワン(左からカイト、月、なつき、輝、大也)

──子どもからおじいちゃんおばあちゃんまで幅広い層に受け入れられつつも、やっぱり主戦場は夜の街ですよね。

なつき「もちろんです。日本のホスト界のテッペンは歌舞伎町。でも歌舞伎町のお客さんが、関西スワンを目当てにミナミに来てくれるようになるのが、僕のゴール。アイドルとしても有名になりたいし、ホストとしてももっと売れたい」

大也「本業はホストやから、そこでまずもっと売れたい。そのきっかけとして関西スワンがあっても良いと思う。なつきが言うように、トップは歌舞伎町。なんとか、そこを上回るのが目標。そのために関西スワンを有名にしたいし、大きい場所で単独ライブもしたいな」

カイト「僕はホストと関西スワンは別ものやと考えてて。ホストは売り上げと一緒に知名度も上がっていくけど、関西スワンはどれだけ一般の人に浸透できるかが勝負。『関西スワンの名前は知っている』って誰もが言える状況にしていけるように、もっと俺ら5人で成り上がっていきたいですね」

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